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お月見の種類とは?十五夜、十三夜、十日夜の3つの月見行事はいつ?

投稿日:2019年9月3日 更新日:

お月見の種類とは?十五夜、十三夜、十日夜の3つの月見行事はいつ?

秋といっても時折真夏のように暑い日もありますが、秋には楽しみがたくさんあり、その一つにお月見があるのをご存知でしょうか?

お月見の言葉なら聞いたことがある人も、具体的な時期がいつなのか、あまり良くわかっていないこともありますよね。

この記事では、お月見に関する十五夜、十三夜、十日夜の3つの月見行事を解説していきます。

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お月見の種類とは?

お月見の種類とは?

お月見の種類には、定番の十五夜を始め、十三夜や十日夜の行事があります。

十三夜までは、なんとなく聞いたことがある人も、十日夜もあるとは知っている人も、少ないのではないでしょうか。

実際に、昔から十五夜、十三夜、十日夜の全てが晴天に恵まれると、縁起が良いと言われています。
 

十五夜(じゅうごや)とは?

十五夜とは、満月の日を表しており、月が全て欠けて夜空に見えない新月の時を0日とすると、丁度15日目に満月が訪れると言われています。

満月は、一年に12回訪れますが、うるう年の時には13回訪れます。

旧暦の8月では、一年の中で最も空気がキレイで、空が澄み渡り星や月が美しく見えるとされていたため、旧暦の8月15日を十五夜と言うようになりました。

また新暦では、9月15日が十五夜と認識している人もいるかと思いますが、正確には違います。

旧暦では、月の満ち欠けを基準に満月を判断し、新暦では太陽の動きを基準に満月を判断しているため、暦にズレが出てしまうのです。

ですので新暦では、毎年9月7日~10月8日の間に旧暦の8月15日が来るとして、ズレの幅がありすぎて大変なため、現在は十五夜に関連する行事を、9月15日としているケースが多いため、厳密には違いますが定着しています。

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十五夜の歴史

十五夜の歴史の中には、満月は穀物を豊かに実らせる象徴として、月光には精霊が宿っていると信じられていた背景があります。

また、旧暦では月の満ち欠けの周期を基準にされていたため、様々な行事を行うのに目印として、満月は一番わかりやすい日ということで選ばれてきました。

 満月の日に行う祭りや伝統行事の一例 
  • 小正月(こしょうがつ)
  • 祈年祭(きねんさい)
  • 梅若(うめわか)ごと
  • 神社の春の例大祭(れいたいさい)
  • 祇園会(ぎおんえ)
  • お盆
  • 十五夜の月見
  • 霜月祭(しもつきまつり)
  •  

    このように、満月が当時の人たちにとって、生活の指針になっていたのですね。
     

    十五夜の日にち

    十五夜の日にちは、毎年9月15日と言いたいところですが、旧暦と新暦に一ヶ月ほどのズレがあるため、毎年変わります。

    実際には十五夜の始まりは、旧暦の時に決められた行事であり、毎年満月の日は変わってくるので、満月の日が十五夜になるとは限らないのです。

    では、今後の十五夜の日にちを確認しておきましょう。

    ちなみに、2019年の十五夜は9月13日‬(金)だよ!
     

  • 2019年(令和元年):‪9月13日
  • 2020年(令和2年) :‪10月1日‬
  • 2021年(令和3年) :‪9月21日‬
  • 2022年(令和4年) :‪9月10日‬
  • 2023年(令和5年) :‪9月29日‬
  • 2024年(令和6年) :9月17日
  • 2025年(令和7年) :10月6日
  • 2026年(令和8年) :9月25日
  • 2027年(令和9年) :9月15日
  • 2028年(令和10年):10月3日
  • 2029年(令和11年):9月22日
  • 2030年(令和12年):9月12日
  •  

    このように十五夜の日にちがズレてくるのは、旧暦の8月15日が十五夜とされているからですので、新暦で十五夜が9月15日と勘違いしてしまいがちですが、間違えないように気をつけたいですね。

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    十三夜(じゅうさんや)とは?

    十三夜とは、旧暦の9月13日にするお月見のことで、旧暦の8月15日の十五夜の後に巡ってくる日を指します。

    十三夜は、十五夜の次に美しい月だと言われているため、十五夜から約一ヶ月後に巡ってくる、十三夜のお月見も大切にされています。

    ですので、十五夜は観たけど十三夜は観ないなど、どちらかを疎かにして一方しか観ないことを、片見月や片月見と呼び、縁起が良くないとされていました。

    また、十三夜は十五夜に次いで美しいことから、別名「後の月(のちのつき)」と呼ばれたり、栗がちょうど実る時期から「栗名月(くりなづき)」とも呼ばれたりします。
     

    十三夜の日にち

    十三夜の日にちは、毎年10月13日と言いたいところですが、旧暦と新暦に一ヶ月ほどのズレがあるため、毎年日付が変わります。

    必ずしも満月ではなく、月の状態は八割の月が見え、二割が影になって見えないです。

    では、今後の十三夜の日にちを確認しておきましょう。

    ちなみに、2019年の十三夜は10月11日‬(金)だよ!
     

  • 2019年(令和元年):‪10月11日
  • 2020年(令和2年) :‪10月29日‬
  • 2021年(令和3年) :‪10月18日‬
  • 2022年(令和4年) :‪10月8日‬
  • 2023年(令和5年) :‪10月27日‬
  • 2024年(令和6年) :10月15日
  • 2025年(令和7年) :11月2日
  • 2026年(令和8年) :10月23日
  • 2027年(令和9年) :10月12日
  • 2028年(令和10年):10月30日
  • 2029年(令和11年):10月20日
  • 2030年(令和12年):10月9日
  •  

    このように十三夜の日にちがズレてくるのは、旧暦の9月13日が十三夜とされているからですので、新暦で十三夜が10月13日と勘違いしてしまいがちですが、間違えないように気をつけたいですね。
     

    十日夜(とおかんや)とは?

    十日夜とは、お月見がメインではなく、旧暦の10月10日に行われる農作物の収穫祭に感謝をする日です。

    田んぼや畑にいた神様が、旧暦の10月10日に山へ帰るとも言われていたので、収穫した農作物などを捧げていました。

    また田んぼを守っていた、かかしにも感謝をし、お供えものをして、かかしと一緒にお月見をする地域もあります。

    主に十日夜は、東日本を中心に行われている行事で、十五夜や十三夜と比べると、そこまで重要視はされていない印象があります。

    十日夜の月の状態は、六割が見える程度で、別名「三の月」とも呼ばれ、満月を楽しむ行事ではありません。
     

    十日夜の日にち

    十日夜の日にちは、旧暦と新暦に一ヶ月ほどのズレがあり、毎年日付が変わりますが、お月見がメインではないため、毎年11月10日に固定する地域も多いです。

    では、今後の十日夜の日にちを確認しておきましょう。

    ちなみに、2019年の十日夜は11月6日‬(水)だよ!
     

  • 2019年(令和元年):‪11月6日
  • 2020年(令和2年) :‪11月24日‬
  • 2021年(令和3年) :11月14日‬
  • 2022年(令和4年) :‪11月3日‬
  • 2023年(令和5年) :11月22日‬
  • 2024年(令和6年) :11月10日
  • 2025年(令和7年) :‪11月29日
  • 2026年(令和8年) :‪11月18日
  • 2027年(令和9年) :‪11月7日
  • 2028年(令和10年):‪11月25日
  • 2029年(令和11年):‪11月15日
  • 2030年(令和12年):‪11月5日
  •  

    十日夜は、お月見よりも収穫祭のほうに、意味合いを持たせているため、旧暦にこだわらず、新暦の11月10日に祭りを実施する地域が多いようです。

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    お月見の種類とは?十五夜、十三夜、十日夜の3つの月見行事はいつ?のまとめ

    お月見の十五夜や十三夜、十日夜の3つの月見行事について参考になりましたでしょうか?

    お月見は、毎年特定の日にちが決まっていると思っていましたが、旧暦との関係で一ヶ月ズレていたとは知らなかったです。

    なかなか、毎日忙しくしていると、夜空を眺める時間も作れずに、いる人もいるのではないでしょうか。

    お月見のことを少し知り、夜空を照らす綺麗な月を眺めて、その瞬間だけは時間を忘れたいですね。




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