外壁塗装

外壁塗装にはどんな種類がある!?塗料の種類と特徴や選び方

投稿日:2020年8月16日 更新日:

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外壁塗装にはどんな種類がある!?塗料の種類と特徴や選び方

家にとって大切な外壁塗装ですが、様々な種類があるのをご存知でしょうか?

家が壊れないために外壁塗装がされていますが、外壁塗装で使われる塗料といっても数多くあり、種類や特徴など専門家でないとなかなか馴染みがなく難しいものですよね。

この記事では、外壁塗装に使われる塗料の種類と特徴や選び方について解説していきます。
 

 

外壁塗装の役割と必要性とは

外壁塗装の役割と必要性とは

外壁塗装の役割

外壁塗装は太陽光線や雨風、気温や湿度の変化などの自然現象から家屋を保護する大切な役割があり、建物の外観を美しく保つ働きがあります。

外壁塗装を施すことで、外部からの汚れや防水効果を復活させ、建物の外壁への損傷を少しでも軽減し、家屋の老朽化を遅らす役目を果たしています。

ちなみに外壁塗装を施すことで耐水性も高まったり、家を長持ちさせるために欠かせないメンテナンスポイントです!
 

日頃から建物の外壁に異変がないか、腐ったりヒビ割れなどしていないか、意識して観察するようにして外壁の痛み具合にあった修繕をすると良いですね。
 

外壁塗装の必要性

ほとんどの建物の外壁材には前もって塗料が施されており、どの塗料であっても効力を発揮しておける耐用年数があるため、時期が来れば外壁を守る効果がなくなるので、外部にむき出しになっている外壁材が雨風などの影響を直接受け、建物の老朽化を早めるので外壁塗装は必要になってきます。

代表的な劣化は、長年において雨水を浴び続ける事により、木部の腐食が早まったり鉄部のサビが広まるなどの原因です!
 

外壁塗装の効力が終わる時期にも関わらず、何も対処しないでそのまま放って置くと劣化を招き、場合によっては外壁塗装以外の修繕工事も必要になるかもしれません。

また、腐食している部分を見過ごしたりすると、運が悪いと下地がダメになって雨漏りなどの原因にもなり、追加の修繕工事費用までもかかり、最悪の場合は大掛かりなリフォーム工事へと余儀なくされることもあります。

塗料は種類も多くあり、それぞれ保護できる寿命が違いますので、タイミングを見て早めに外壁塗装を施すことで、建物の老朽化を遅らせられると共に、外壁塗装以外のムダな修繕工事出費を避けられますね。

もし、現状の外壁塗装がどういう状態なのか知りたい方は、塗装業者に診断してもらうと、外壁塗装の塗り替え時期が分かるかもしれないですね。
 

塗料の種類と特徴とは

塗料の種類と特徴とは

アクリル系塗料

アクリル系塗料は、軽量で色を鮮明に見せるのに優れています。

他の塗料代と比較するとお財布に最も優しいため、低コストで外壁などを塗り替えしたい人や小まめに塗り替えをして変化を楽しみたい人におすすめの塗料です。

ちなみに、アクリル系塗料の耐用年数は、5年~7年程になります!
 

また、アクリル系塗料は紫外線に対して弱く、耐久性に関しては他の塗料と比べると最も低いため、塗料の塗り替えが多い所や頻繁に塗り替える必要がある場所の塗装に適しています。
 

 

ウレタン系塗料

ウレタン系塗料は、アクリル系塗料と比較すると、防水性と耐水性に優れている塗料となっています。

柔らかい性質を持ち、万能塗料とも言われ、割と手の届きやすい価格とあって低予算で済ませられたり、戸建住宅を中心にウレタン系塗料の用途の範囲が広く、様々な建物に使用されている塗料です。

ちなみに、ウレタン系塗料の耐用年数は、8年~10年程になります!
 

また、外壁塗装として使用を考えている場合は、耐久性が劣りますが、密着性に関して優秀で塗装の剥がれが頻繁にある部分であったり、木部や雨どいなどの細部にわたった塗装関連に、ウレタン系塗料は適しています。
 

シリコン系塗料

シリコン系塗料は、ウレタン系塗料と比較すると耐久性や対候性、仕上がりの出来栄えが良く、上質で優れている塗料となっています。

約600℃に耐える高耐熱性があり、アクリル樹脂と共縮合させたアクリルシリコン樹脂の場合でも耐熱性が200℃まであり、機能と価格のコストパフォーマンスが抜群なので、人気の高い塗料です。

ちなみに、シリコン系塗料の耐用年数は、10年~15年程になります!
 

また、シリコン系塗料は、弾性(伸縮性があること)にも優れており、塗膜の下に小さいひび割れが出来たとしても、防水性の機能を損なわず、高い防汚性能を持ち合わせた塗料です。
 

フッ素系塗料

フッ素系塗料は、紫外線に非常に強く、光沢も美しく、耐久性や耐候性であったり撥水性において優秀な塗料となっています。

他の塗料と比較すると基本的に価格が割高なので、個人での一般住宅への使用はそこまで普及されていませんが、東京スカイツリーの鉄骨塗装に採用されるなど、長期スパンで考えるとリーズナブルな塗料です。

ちなみに、フッ素系塗料の耐用年数は、15年~20年程になります!
 

また、フッ素系塗料は防カビ性や防藻性などの性能も持ち合わせているので、予算の都合があえば検討の価値はあるのではないでしょうか。
 

 

無機塗料

無機塗料は、無機物を塗料の原料に配合した塗料となっており、燃えにくかったり汚れに強いというメリットを持ち、耐用年数も長い塗料です。

ちなみに、無機塗料の耐用年数は、20年~25年程になります!
 

もし、半永久的に耐久できる塗料を作ろうと試みるなら、無機物が100%の塗料を作れれば可能性あるかもしれないですが、実際は無機物100%の塗料のままでは塗料としての役割を果たせません。

塗料として塗れるようにするために、合成樹脂などの有機物を混ぜて、なおかつ無機物の耐久性を活かした塗料が無機塗料となっています。

塗料が半永久的に耐久するに越したことはないですが、少なからず有機物を混合させることで劣化はまぬがれないにも関わらず、フッ素系塗料の耐久性を超える塗料として注目を集めています。
 

塗料の性質の違いとは

塗料の性質の違いとは

水性塗料と油性塗料の違い

外壁塗装に使用されている塗料は、水性と油性の二種類となっており、塗料を溶かしている薄め液(溶剤)の種類の違いによって水性と油性にわかれています。

薄め液とは、塗料を薄めて粘度を下げるために使われる有機溶剤のことだよ!
 

  • 水性塗料の薄め液:水
  • 油性塗料の薄め液:塗料用シンナー(溶剤塗料)

 

塗料は外壁の色付けのためであったり、防カビや防藻などの役割を果たすための顔料が塗料の中に含まれています。

しかしながら、色付けや防カビ、防藻などの顔料だけでは外壁等へ滑らかに塗ることは難しい作業となります。

顔料をそれなりに塗りやすい濃さへと調整することで、外壁などに塗りやすい塗料が出来上がります。

顔料の濃度を調整する際に、薄め液が水なのかシンナー系などの溶剤かで、水性塗料と油性塗料に分類されます。
 

水性塗料のメリット

水性塗料のメリットは、臭いがそこまでキツくないことです。

水性塗料は、油性塗料に比べると若干の臭いくらいで、人体や環境へのダメージが少なくて済むため、施工中も近所とのトラブルなどは避けやすく、赤ちゃんのいる家庭などにもオススメです。

水性塗料も無臭という訳ではなく、多少なりとも臭いはするため、注意が必要です!
 

また、水が主成分である水性塗料は、シンナー等の溶剤を含んだ油性塗料とは違い、材料を保管する際に火気について心配することはありません。

さらに、水性塗料には有機溶剤が入っていないため、塗料そのものが低コストなので、使いやすい塗料となっています。
 
 

水性塗料のデメリット

水性塗料のデメリットは、塗膜の耐用年数が短くて、ツヤが早く落ちてしまうことです。

塗膜とは、塗った塗料が固まったことで形成される塗料の膜のことだよ!
 

水性塗料には、有機溶剤が入っていないため、塗膜を強くすることは難しく、塗膜であるツヤも落ちてしまいがちなので、ツヤ有りを塗ったとしても数年経つとツヤの具合が劣化してしまいます。

また、水性塗料を弾くような鉄などの素材を塗装するのは困難で、塗布できないことも多々ありますが、下塗り材を塗ることによって使えることもあります。

さらに、基本的に水性塗料は完全に固まるまでは水に弱いので、きちんと天候を確認しておいた上で塗装作業を行う必要があります。

しかし、近年では多少の雨が降っている最中でも塗布できる、機能的な水性塗料も出てきていますので、要チェックですね。
 

 

油性塗料のメリット

油性塗料のメリットは、耐久性に優れていることです。

油性塗料は、水では溶けない塗料をシンナーを使うことによって溶かしている塗料なので、とても強い塗膜を作れて、密着性があるので剥がれにくくなっています。

また、シンナーは揮発性(きはつせい:液体が気体となり蒸発しやすい性質のこと)が高く、わりと早く乾燥するため、冬の季節などの塗料が乾きにくいシーズンでも使いやすいです。

さらに、下塗り材を使わなくてもよい油性塗料もあり、金属などのなかなか貼り付きにくい素材でもきっちりと密着して、頑丈な塗膜を作ることができます。
 

油性塗料のデメリット

油性塗料のデメリットは、かなり強烈な臭いがすることです。

油性塗料は、シンナー特有の臭いを放出するため、人体にも良くない影響を及ぼすこともあり、神経系統の疾患が見られることもあります。

あまりにキツい臭いがするため、外部塗装で油性塗料を使っていると、近隣からのクレーム等がきてしまうこともあったりと、周囲の環境に配慮する必要がある場合もあります。

その他にも、油性塗料には有機溶剤がたくさん入っているだけ、塗料の値段が高いものが多くなっています。

また、火気に気を付けて保管しなければならなかったり、ハケなどの道具を洗う時や塗料を薄くする時にも専用の薄め液が必要だったりと、取り扱いに面倒な部分もあります。
 

1液型塗料と2液型塗料の違い

塗料には、1液型塗料と2液型塗料という、使用時の混ぜ方が異なる2種類の塗料があります。

1液型塗料とは、1つの缶に入っている塗料に、水やシンナー系などの薄め液を入れてから、そのままで塗装のできる代表的なタイプの塗料です!
 

1液型塗料の特徴としては、耐久性や仕上がり具合は平均的ですが、塗料をそのまま使用することができ扱いやすく、費用も抑えられることも多かったり工期も早くなったりします。

ただ、塗装業者による手抜きや失敗するリスクが心配な方は、1液型塗料を選んでおいた方が良いのではないでしょうか。

2液型塗料とは、主剤と硬化剤の2つに缶が分かれており、塗装する際に主剤と硬化剤を混ぜ合わせて使うタイプの塗料です!
 

2液型塗料の特徴としては、塗装をするたびに主剤と硬化剤を混ぜ合わせなければならない為、分量を計るなど何かと手間暇がかかるといった側面があります。

しかしながら、時間や労力がかかっている塗装だからこそ、キレイに仕上がったり耐久性も良く、外壁材と塗料との密着力も格段と優れているので、外壁塗装を長持ちさせたい場合には、2液型塗料を選んでおいた方が良いのではないでしょうか。
 

 

塗料の選び方とは

塗料の選び方で大切なことは、自分の目的に沿って塗料選びをすることです。

素材が同じ塗料であっても、塗料の特徴はメーカーによって違うものですし、塗り替える時期も異なってきたりと、自分にとって最適な塗料はどれなのかをしっかりと考えなければなりません。

その際には、自分の目的や優先順位といったことを塗装業者にきちんと伝えておくことが大切です。

以下に、外壁塗装を依頼する前に考えておきたいポイントについてまとめてみました↓↓↓

  • 予算はどのくらい出せるのか
  • 耐用年数は何年程度が良いか
  • どのような色合いの外壁にしたいのか
  • ツヤ有りかツヤ無しのどちらの外壁にしたいか
    ※ツヤ有りには、7分ツヤ有り、5分ツヤ有り(半ツヤ)、3分ツヤ有りといった種類もあります
  • 目立って気になるような修繕箇所はあるか
  • 外壁だけでなく、屋根や雨どいなども塗装する必要はあるか
  • 防水や断熱などはオプションで必要かどうか

 

外壁塗装にはどんな種類がある!?塗料の種類と特徴や選び方のまとめ

外壁塗装に使われる塗料の種類や特徴について、参考になりましたでしょうか?

外壁塗装の塗料には数多くの種類があるので、だいたいこういう種類の塗料があって、更にその塗料のカテゴリーや分類分けを知っていると、塗装依頼をする際にも心強いかと思います。

ご自宅の周辺環境や、ご自身の予算などに合わせて、水性塗料や弱溶剤にするのか、2液型ではなく1液型にするのか、若干ツヤを抑えめにして半ツヤとかツヤなしにするといった注文依頼をしてみてはいかがでしょうか。
 

 




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