花粉症と一言で言っても多くの種類がありますが、代表となる花粉の種類と飛散時期をご存知でしょうか?
自分がどの植物の花粉に対してアレルギー反応が出てしまうのか、花粉の種類や時期を知っておけば、花粉症の予防や症状の緩和ができますよね。
この記事では、花粉症の時期や種類について解説していきます。
記事の内容
花粉症の時期とは
花粉症の時期とは、春のスギやヒノキ花粉のイメージが強いですが、飛散する花粉の種類が違うだけで年間を通して花粉は飛んでいます。
日本の地形は南北に長く、地域によって気温差もあり同じ種類の花でも開花時期が異なったり、花粉も同じ種類でも地域によっては花粉の飛散時期がズレるそうです。
また、夏や秋にも花粉症があることを知らない人も多く、花粉は年中飛んでいるため夏や秋の植物で鼻炎の症状が出る人もたくさんいます。
夏や秋に鼻炎などの症状が出たら、風邪かもと判断するとともに、もしかしたら花粉症の可能性もあるかもしれないので、両方の側面から対策をしてみてはいかがでしょうか。
北海道地域
北海道地域の花粉は、本州とは違い花粉は少ないですが、春の時期にはスギやハンノキの花粉が飛散したり、6月になると少量ですがイネ科の花粉も飛散します。
- スギ花粉:3月~5月
- シラカンバ花粉:4月中旬〜6月
- ヒノキ花粉:5月〜6月
- イネ花粉:5月〜9月
- ブタクサ・ヨモギ花粉:8月〜9月
※ブタクサの花粉による影響はあまりない
東北地域
東北地域の花粉は、関東と同じくらいに花粉が多く、2月下旬頃からスギ花粉が始まり4月上旬頃にヒノキ花粉がピークになります。
また、イネ科の花粉も春から秋の長期にわたって、花粉が飛散しますので気をつけたいところです。
花粉の種類と飛散時期- スギ花粉:2月〜6月(2月中旬〜4月は飛散量UP)
- ヒノキ花粉:3月〜5月(4月頃は特に飛散量UP)
- シラカンバ花粉:4月〜6月中旬
- イネ花粉:4月〜10月(5月中旬頃は飛散量UP)
- ブタクサ・ヨモギ花粉:8月〜9月(9月初旬頃は飛散量UP)
関東地域
関東地域の花粉は、春夏秋冬を問わず花粉が一年中飛散しており、全国的に見ても花粉の種類や飛散量も群を抜いて多いです。
スギ花粉やヒノキ花粉は春先にピークが訪れますが、秋頃に飛散するブタクサ花粉の時期も長いのが特徴です。
花粉の種類と飛散時期- スギ花粉:1月〜5月(2月〜4月は飛散量UP)
- ヒノキ花粉:2月〜6月(3月〜4月は飛散量UP)
- イネ花粉:2月〜12月(5月〜6月は飛散量UP)
- ブタクサ・ヨモギ花粉:7月〜12月(8月中旬〜9月は飛散量UP)
東海地域
東海地域の花粉は、一年を通して花粉が飛散していますが、関東の花粉と比べると種類や飛散量はそこまで多くないです。
関東と比べると花粉の種類や飛散量は少ないですが、スギ花粉が多い2月下旬から3月中旬や4月上旬からピークがくるヒノキ花粉など、花粉シーズンでのマスク着用など対策は必要かと思います。
花粉の種類と飛散時期- スギ花粉:1月〜4月(2月中旬〜3月中旬は飛散量UP)
- ヒノキ花粉:3月中旬〜4月(4月は飛散量UP)
- イネ花粉:3月下旬〜10月
- ブタクサ・ヨモギ花粉:8月中旬〜10月中旬
関西地域
関西地域の花粉は、2月から3月にかけて花粉飛散量のピークがくるスギ花粉を始め、ハンノキ花粉も3月に多く飛散し、4月頃になるとヒノキ花粉の飛散量がピークになります。
また、秋の花粉のブタクサ花粉やヨモギ花粉に対しても気をつけたほうが良いですね。
花粉の種類と飛散時期- スギ花粉:1月〜5月(2月〜3月は飛散量UP)
- ヒノキ花粉:2月〜4月(4月は飛散量UP)
- イネ花粉:2月〜11月
- ブタクサ・ヨモギ花粉:8月下旬〜11月中旬(9月中旬は飛散量UP)
九州地域
九州地域の花粉は、2月上旬から3月上旬にスギ花粉が多く飛散し、4月上旬にはヒノキ花粉が飛散量を増してきます。
スギ花粉やヒノキ花粉のピークが過ぎた頃には、イネ科の花粉が飛散し始めるので花粉対策グッズなどで予防した方が良いですね。
花粉の種類と飛散時期- スギ花粉:1月〜5月(2月〜3月は飛散量UP)
- ヒノキ花粉:3月〜5月(3月〜4月上旬は飛散量UP)
- イネ花粉:2月〜11月
- ブタクサ・ヨモギ花粉:8月〜11月初旬(9月下旬は飛散量UP)
花粉症の種類とは
スギ花粉
スギ花粉は日本で最も多い花粉症の原因と言われており、花粉の飛散量が多く花粉の飛散する距離も長いため、花粉の飛散量が少ない北海道から九州まで広範囲にわたって、スギ花粉症で発症します。
スギ花粉の飛散時期は、初冬の頃から少しずつ全国で飛び始め、1月頃からスギ花粉の量が増え始め、2月に入ると一部の地域を除き、どの地域でも急激に飛散量が増加します。
また、北海道のスギ花粉の飛散量はとても少なく、沖縄に関してはスギ自体が生息しないためスギ花粉は飛散しないようです。
スギ花粉症の症状の特徴- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
- 目のかゆみ
- 充血
- 涙目
- のどの違和感
- 皮膚のかゆみなど
このように、花粉症特有の鼻アレルギー症状に加え多岐にわたり、アレルギー反応がみられます。
ヒノキ花粉
ヒノキ花粉は、スギ花粉と同様に花粉の飛散する距離が長く、広範囲でヒノキ花粉を発症し、スギ花粉症も持っている人は重症化しやすいと言われています。
ヒノキ花粉の飛散時期は、地域によってズレはありますが、スギ花粉の飛散時期にやや遅れて徐々に花粉が飛び始め、ヒノキ花粉のピークは3月から4月なので、スギ花粉症が終わっても、ヒノキ花粉症で辛い思いをする人も多いのではないでしょうか。
ヒノキ花粉症の症状の特徴- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
- 目の炎症など
このようにヒノキ花粉症では、スギ花粉と同じような症状が現れます。
シラカンバ花粉
シラカンバ花粉は北海道地域に多く、北海道ではスギ花粉やヒノキ花粉などの花粉症を持っている人は少ない反面、シラカンバ花粉症になる人が年々増加している傾向にあります。
シラカンバ花粉の飛散時期は、4~6月とされており、飛散量が最も多くなる時期は4~5月となっています。
シラカンバ花粉症の症状の特徴- くしゃみ
- 鼻水
- 目のかゆみなど
シラカンバ花粉症の症状は、スギ花粉症と似ており、稀に果物などを食べて口内がかゆくなってしまう口腔アレルギーを発症することもあります。
イネ花粉
イネ花粉は秋の稲刈りの時に、イネについた花粉が舞い上がることもありますが、花粉の飛散距離が100メートル程度と短いです。
イネ花粉の飛散時期は、5月~6月と8月~9月の2つの時期にまたがって花粉のピークとなるものが多く、寒い冬の時期にも少量ですが継続的にイネ花粉の飛散がみられます。
イネ花粉症の症状の特徴- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
- 目のかゆみ
- 充血
- 皮膚のかゆみなど
このように、イネ花粉症はスギ花粉症と似ており、小麦の食物アレルギーを発症しやすくなるケースもあります。
ブタクサ花粉
ブタクサ花粉は秋の花粉症の代表格とも言われており、日本においてはスギ花粉やヒノキ花粉に次ぐ多い花粉症とされていますが、花粉の飛散距離が短いため、ブタクサの植えられている付近を避ければ、ブタクサ花粉症を防ぐことができるようです。
ブタクサ花粉の飛散時期は7~12月とされており、8月下旬頃からブタクサ花粉の飛散量が徐々に増え、9月から10月が全国的にブタクサ花粉のピークを迎えます。
また、11月と12月でも関東地域ではブタクサ花粉がわずかに飛散していますが、北海道地域ではブタクサ花粉の飛散はしないそうです。
ブタクサ花粉症の症状の特徴- くしゃみ
- 鼻づまり
- 鼻水
- 目のかゆみなど
このようにブタクサ花粉の症状は、その他の花粉症全般の症状と同じですが、場合によっては喘息(ぜんそく)の原因になったり、特定の果物や野菜、ナッツなどを食べたときに起こる可能性がある症状に口腔アレルギーがあります。
ヨモギ花粉
ヨモギ花粉は雑草の生い茂る河川敷や空き地などに多く、さらにヨモギは繁殖力が強い植物ですので、近くを通る際などは気を付けるようにしたいですね。
ヨモギ花粉の飛散時期は8~10月とされており、全国的に9月がヨモギ花粉のピークとなっていますが、11月や12月になっても関東地域を中心にヨモギ花粉の飛散が継続されています。
ヨモギ花粉症の症状の特徴- 鼻水
- 鼻づまり
- 目のかゆみなど
本州に良く見られるヨモギのほかに、北海道で普通に見られるエゾヨモギ(オオヨモギ)、沖縄在来のニシヨモギ(別名:フーチバー)も花粉症の原因となることがあります。
カナムグラ花粉
カナムグラ花粉は道端など身近にあることが多いですが、スギ花粉や他の花粉と比べると、カナムグラ花粉は飛散量が少なく飛散距離も数十メートルと短いです。
カナムグラ花粉の飛散時期は8~11月とされており、9月頃にカナムグラ花粉のピークを迎えます。
カナムグラ花粉症の症状の特徴- くしゃみ
- 目のかゆみ
- 鼻づまり
- 鼻水など
このように、カナムグラ花粉症の症状は他の花粉症全般の症状と同じですが、カナムグラ花粉症の人がメロン、スイカ、セロリ、ニンジンなど特定の食べ物によって、口腔アレルギーの原因となることも多く、唇の腫れやしびれ、喉や口の中のかゆみ、顔面が腫れたり呼吸がしづらく感じるなどの症状が起こる可能性があります。
花粉症の症状を緩和させる対策とは
花粉症の時期になるとマスクやメガネなどの取り入れやすい身近なツールで、体の外側をケアする方は多いのではないでしょうか。
実は、花粉症対策には体の外側をケアするだけでなく、体の内側からケアすることも辛い花粉症の症状を緩和させる大切な対策です。
花粉アレルギーに有効な成分とされているのがヘスペリジンやノビレチンで、主に柑橘類に多く含まれている傾向にあります。
【ヘスペリジン・ノビレチンが多い代表的な柑橘類】- シークワーサー
- 温州みかん
- ポンカン
- 柚子
- オレンジ
- すだち
このようにヘスペリジンやノビレチンが含まれる柑橘類ですが、意外にも成分の含有量が多いのは果実の方ではなく皮や筋といった通常では捨ててしまいがちの部分にあります。
しかし、そのまま皮ごと食べるには少し抵抗があったり、苦味が強すぎて食べられたものではなかったりします。
そこでオススメの摂取方法が、皮ごと搾ってジュースにして飲むのが、ヘスペリジンやノビレチンの成分を余すことなく摂り入れることができます。
効果・効能や効率を求める方でしたら、ヘスペリジンやノビレチンの両方が多く含まれているシークワーサーを皮ごと搾ってジュースにして飲むのが一番かと思います。
中には自分でジュースを作りたい人もいるかと思いますが、手っ取り早く皮ごと搾っているシークワーサージュースを購入した方が楽という人もいるのではないでしょうか。
どんなシークワーサージュースを選んだら良いのかなど、もう少し知りたい方は以下の記事も合わせて見てみてください↓↓↓
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花粉症の時期や種類について参考になりましたでしょうか?
日本では50種類以上の植物の花粉が花粉症の原因になると報告されており、植物によって花粉が飛散する時期は異なり、国内では一年を通して何らかの花粉が飛んでいます。
ですので、毎年同じ時期に鼻風邪を引いている方は、花粉症が原因かもしれないので、思い当たる症状がある方は、医療機関を受診し検査を受けることをお勧めします。
日本は南北に細長い地形のために地域差があるので、その花粉がいつからいつまで飛んでいるのか、花粉カレンダーからお住まいの地域の飛散状況を確認し、予防に役立ててみてはいかがでしょうか。