まだ暑い日もありますが、少しずつ秋の気候になり、衣替えを考え始める季節になってきましたね。
秋といえば、美味しい旬な食材が多く、食欲の秋と言うだけあって、つい食べ過ぎてしまいますよね。
この記事では、柿の栄養と効能、柿を食べ過ぎると良くないのかを解説していきます。
記事の内容
柿とは?
柿とは、カキノキ科の一種の落葉樹から秋に黄赤色の光沢がある実を結ぶ果実のことを指します。
そして、柿には甘柿と渋柿があり、2つの違いは渋みの成分であるタンニンが、柿を食べたときに溶け出すかで判断します。
口の中でタンニンが溶け出すと渋くなり、タンニンが溶けなければ甘くなります。
また、柿を干し柿にすると、タンニンの渋みは自然に抜けていきます。
柿の栄養成分とは?
三大栄養素(100gあたり)主要栄養成分【ビタミン】(100gあたり)
※1μg(マイクログラム)=0.001mg(ミリグラム)
主要栄養成分【ミネラル】(100gあたり)
【その他】(100gあたり)
【アミノ酸】(100gあたり)
【脂肪酸】(100gあたり)
柿の効能とは?
柿にはみかんの約2倍もあるビタミンCを始め、豊富な栄養素が含まれており、様々な効能に期待がもてます。
柿を食べることで、効能が期待される症状を以下にまとめてみました↓↓↓
【柿の主な効能】
渋みの成分であるタンニンは、アルコールを分解する作用や血圧の上昇をおさえる働きがありますが、鉄分の吸収を妨げてしまうため貧血気味の場合は過剰摂取に気をつけましょう。
柿の3大成分による効果
カリウム柿には、カリウムが豊富に含まれており、むくみの解消に効果があると言われています。
カリウムは、血中の塩分と水分を結びつけ、尿として排出させる利尿作用があります。
そして、普通の生柿よりも干し柿のほうが、カリウムは1.5倍も多く含まれています。
ですので、むくみの解消を目的とされる場合は、干し柿のほうを選ぶと良いですね。
ペクチン
柿には、ペクチンも豊富に含まれており、便秘の解消に効果があると言われています。
ペクチンは、コレステロールの吸収を抑えたり、整腸作用があります。
ダイエットをしてる人も柿はオススメですが、糖分も豊富なので食べ過ぎは逆効果になるので注意したいですね。
また、ペクチンもカリウム同様、干し柿にすることでペクチンの量が増えるので、便秘の解消を目的とされる場合は、干し柿を選ぶと良いですね。
βカロチン
柿には、βカロチンが多く含まれており、免疫力を高める効果があると言われています。
βカロチンは、風の予防や肌荒れ予防、粘膜を強化させる抗酸化作用があります。
また柿には、同じカロテノイドの一種でβクリプトキサンチンも多く含まれており、発ガン抑制作用にも効果があると言われています。
やはり、干し柿にするほうが、βカロチンの量は生柿よりも約2~3倍に増えるそうです。
ですので、免疫力を高めることを目的とされる場合も、干し柿のほうを選ぶと良いですね。
柿を食べ過ぎると良くないの?
柿を食べ過ぎると、胃腸に不調が起こりやすく身体に弊害が出る恐れがあると言われています。
だいたい一般的には、1日に3個以上食べると食べ過ぎというふうにされています。
柿を食べ過ぎることで、身体にどのような影響を与えるのかを以下にまとめてみました↓↓↓
柿の成分による便秘や下痢のリスク
柿に含まれている成分のタンニンやペクチンが便秘や下痢を引き起こすと言われています。
タンニンは、ポリフェノールの一種で、血中の毒素や悪玉菌を減少させ、血流を良くする働きがあり代謝の向上に期待がもてるとされています。
ですが、タンニンには腸の動きを鈍らせてしまうという働きがあり、一度に過剰なタンニンを摂取してしまうと、タンニンの効果が強まり腸の活動が減り便秘に繋がる可能性があります。
また、柿にはペクチンという柑橘類から抽出される成分が豊富に含まれています。
このペクチンには、便を柔らかくしてしまう働きがあり、一度に過剰なペクチンを摂取してしまうと、下痢に繋がる可能性があります。
ですので、柿を大量に食べ過ぎると、その時の体調や体質によって便秘がちになる人もいれば、下痢になる人など様々ですので、柿を食べる際は適量に抑えたいですね。
腹痛や吐き気を引き起こすリスク
柿は消化の悪い果実なので、胃腸に負担をかけてしまう食べ物です。
ですので、柿を一度にたくさん食べたときが胃腸の弱っている時ですと、腹痛や吐き気といった症状を出す人もいます。
なるべく、胃腸の調子が悪いときは、柿は食べないほうが無難かもですね。
柿胃石を引き起こすリスク
柿の成分であるタンニンが原因で、胃に石が出来る可能性があります。
空腹の状態で大量に柿を食べ過ぎた場合に、胃酸にタンニンが混ざると食物繊維が結合しやすくなります。
ですので、摂取したタンニンが多ければ、それだけ高い確率で胃石ができる可能性があります。
柿胃石ができると、胃痛や吐き気、嘔吐などの症状が主にでます。
特に、胃の状態が良くなく働きも万全ではない人は、柿胃石が出来やすいとされています。
もし胃に石が作られたら、石によって胃を傷つけられ潰瘍のもとになったり、腸へ石が流れた場合は腸閉塞になる可能性もあります。
妊婦が柿を食べ過ぎると良くないの?
柿は身体を冷やすので、妊娠中に食べ過ぎると身体の内部から冷えて、様々な症状が出てしまう可能性があります。
妊娠初期では、つわりが酷くなる可能性もあり、妊娠中期~後期に柿を食べ過ぎると、お腹が張りやすく腰痛や便秘といった症状が出やすいです。
そして恐ろしいのは、妊娠中に身体を冷やしてしまうと、早産や流産をしてしまうと言われています。
妊娠中の糖尿病リスクが高まる
妊娠中は、血糖値が上昇しやすく妊娠中期~後期では、血糖値の上昇をおさえるインスリンが効きにくい状態になります。
妊娠している間は、胎盤から血糖値を上昇させるホルモンが作られますが、膵臓からインスリンを分泌して血糖値の上昇をおさえるようにしています。
しかし、妊娠中の体質では血糖値の上昇をおさえるために、必要なインスリンの量を分泌することができないのです。
ですので、糖分の高い柿を始め、妊娠中の甘いものの過剰摂取は控えるようにしたほうが良さそうですね。
また、妊娠中に糖分を過剰に摂取していると、妊娠糖尿病になってしまうこともあります。
そうなってしまうと、高血圧症候群や羊水過多症などになり、早産になる可能性が高くなります。
妊娠糖尿病の影響は、胎児にも関係していて、新生児の低血糖や巨大児になったり、最悪の場合は子宮内で胎児が死亡することもあるそうです。
秋の味覚!旬な柿の栄養と効能とは?柿は食べ過ぎると良くないの!?のまとめ
旬な柿の栄養と効能や柿の食べ過ぎは良くないのかについて参考になりましたでしょうか?
旬な柿は、甘みがあって食べやすく、何個も食べたくなってしまいますよね。
秋の味覚は美味しいものがたくさんあって、柿以外にも旬の食べ物を選ぶのに迷ってしまう人は、以下の記事も合わせて見てみてください↓↓↓
>>秋の味覚人気ランキング!旬な食べ物の賢い選び方とは?
柿は適量を守って食べていれば、美容などの効果にも期待がもてますが、食べ過ぎてしまうと身体の不調を引き起こすキッカケにもなってしまいます。
もし柿を食べた後に胃に違和感が現れた人は、念のため病院へ診察を受けたほうが良さそうですね。
なので、柿を食べるときは、1日の個数に気をつけ秋の果実を堪能しましょう。