寒い時期になるとインフルエンザが流行りだし、感染してしまうとツライ症状に悩まされますよね。
感染しないために予防接種を受けたいと思っていても、本当に予防接種って安全なのか疑問が残る人も多いのではないでしょうか。
この記事では、インフルエンザ予防接種の疑問や副作用を解説していきます。
記事の内容
インフルエンザの予防方法とは?
手洗いをしっかりとする
インフルエンザの予防をするには、手洗いをしっかりとすることで、手に付着しているウイルスを洗い流し、体内への侵入を防ぎます。
手を石けんで15秒間洗うことで、手に付着しているインフルエンザウイルスの数を100分の1まで減少させられる調査報告があり、手洗いをすることで予防に効果があることがわかります。
手を洗う方法は、水で濡らした手に石けんを付け泡立て、爪の先や爪の中、手首まで丁寧にもみ洗いをし、石けんを洗い流します。
以下に正しい手洗い表を載せてありますので、ご参考に見てみてください↓↓↓
また、うがいには口の中を潤しノドの乾燥を防ぐ役割はありますが、インフルエンザの予防としては、さほど大きな期待はできません。
なぜなら、インフルエンザウイルスは、体内に侵入してから感染速度が速いので、うがいをしている段階で既に感染している場合が多いためです。
とはいっても、うがいは他の細菌や風邪などの予防には良いので、手洗いとともにうがいも大切なので、一緒にされることをオススメします。
湿度を維持する
インフルエンザの予防をするには、室内の湿度が50~60%になるように加湿器などを使ったり、コップに水を入れて置いたり、濡れたタオルを部屋に掛けておくなど湿度を維持することが大切です。
インフルエンザは、気温や湿度が低く空気が乾燥する季節にウイルスが浮遊し、拡散しやすくなり流行します。
この条件が揃う冬場では、ウイルスにとって活動的になりやすい時期なので、ウイルスが苦手とする湿度を維持することが、感染を予防するのに効果的です。
加湿器でインフルエンザを予防するにあたり、加湿器についてもう少し知りたい方は以下の記事も合わせて見てみてください↓↓↓
>>加湿器でインフルエンザを予防!加湿器はいつからいつまで使うもの?
マスクを着用する
インフルエンザの予防をするには、マスクを着用することで空気感染や飛沫感染を防ぐ効果があります。
マスクを着用することによって、口や鼻周辺の保湿をするため、ウイルスの活動を弱め侵入を妨げます。
インフルエンザは、身の回りの人が感染していると、感染エリアを広げる確率が高いので、感染者だけでなく周囲の人もマスクをすることで二重で防止になります。
もし、インフルエンザにかかってしまった場合、ご家族と一緒に暮らしている人は、ウイルスを拡散しないように療養中もマスクを着用しておきましょう。
インフルエンザ予防接種の疑問とは?
インフルエンザ予防接種は毎年するのか
インフルエンザ予防接種は、インフルエンザウイルスの遺伝子が92%ほど変化してしまうと、それまでの免疫が効かなくなります。
インフルエンザウイルスの遺伝子は変化しやすいため、毎年予防接種を受けることでインフルエンザにかかる確率を下げ、かかったとしても症状を和らげます。
インフルエンザ予防接種は2回受けるのか
インフルエンザ予防接種は、成人されている場合、1回の予防接種では予防効果が64%に対して、2回受けることで94%の予防効果があると言われています。
いずれにしても、2回の予防接種をした方が予防効果は高まりますが、100%防ぐことはできないということになります。
年齢によって2回の予防接種を受けた方が良いのか以下にまとめました↓↓↓
成人の場合過去に何度かインフルエンザにかかっている場合が多いので、免疫力を多少なりとも持っています。
今年の予防接種を1回受け免疫力を強化しておくことで、64%は予防効果の期待がもてます。
しかし、インフルエンザウイルスは毎年変化していきやすいので、できれば予防接種は2回受けていた方が良いです。
また、仕事を休めない職業の人なども予防接種は2回受けていた方が安心です。
12歳以下の子どもの場合
インフルエンザに対する免疫力が少ない場合が多いので、予防接種は2回受けることをオススメします。
また、喘息(ぜんそく)など気管支に持病のある人なども、予防接種は2回受けた方が安心します。
65歳以上の場合
年齢的にも免疫力が弱まっている場合が多いので、予防接種は2回受けた方が良いです。
この年齢層は、インフルエンザによって合併症を引き起こしやすく重症化するのを防ぐためにも、予防接種は2回受ける必要性が高いです。
インフルエンザ予防接種の料金の違いはあるのか
インフルエンザ予防接種の料金は、各医療機関が独自に設定しますので、どうしても価格に違いが出てしまいます。
この料金の違いには、各医療機関がそれぞれに仕入れるメーカーの違いや、人件費などを考慮し料金設定しています。
ですので、どの医療機関で予防接種を受けても効果は同じなので、安いから効かないとういことはありません。
また、インフルエンザ予防接種について、もう少し知りたい方は以下の記事も合わせて見てみてください↓↓↓
>>インフルエンザ予防接種とは?予防接種の時期や料金っていくら?
インフルエンザ予防接種の副作用とは?
インフルエンザ予防接種は、免疫力を高めますが副作用を引き起こすこともあります。
とはいっても、一般的には予防接種の副作用は、一部の人が軽微な症状を出す程度です。
予防接種した場所に出る副作用
予防接種を受けられた10~20%の人は、注射をした場所が赤くなり腫れたり、熱を持ち痛くなることがあるようです。
この副作用は、通常2~3日で消えます。
全身の副作用
予防接種を受けられた5~10%の人は、発熱、頭痛、悪寒、嘔吐、下痢、倦怠感、めまい、一過性の意識消失、リンパ節の腫れなどの症状を引き起こすことがあるようです。
この副作用は、通常2~3日で消えます。
症状が重い場合の副作用
予防接種を受けられたごくわずかな人は、非常にまれな副作用の症状を引き起こすことがあるようです。
以下は、代表的な副作用の症状の一例をまとめました↓↓↓
アナフィラキシー症状アナフィラキシー症状は、アレルギーの原因であるアレルゲンに強い反応が出ることで、全身へ非常に強いアレルギー症状を引き起こします。
また、ノドが腫れることで、気道がふさがったり、アナフィラキシーショックによって、一瞬で命の危機にさらされることもあります。
アナフィラキシーショックとは、血圧が低下することを言います。
急性散在性脳脊髄炎(せきずいえん)
急性散在性脳脊髄炎は、脊髄を中心とする中枢神経が炎症を起こし、呼吸困難などの命に関わる状態になることがあります。
ギランバレー症候群
ギランバレー症候群は、自己免疫異常の一つで初期症状として、足が重くしびれるという状態になり、数日の間に手足が動かなくなります。
本来は治りやすい病気ですが、病状が非常に重い場合は、脳神経の麻痺や顔面神経の麻痺、呼吸筋の麻痺などの症状を引き起こすこともあります。
肝機能障害や黄疸(おうたん)
肝機能障害は、肝臓が正常に機能しなくなる状態で、黄疸は肝機能障害によって引き起こされます。
肝機能障害をそのままにしておくと、肝炎や肝硬変、最悪の場合は肝臓ガンになることもあり、黄疸の場合は全身や皮膚、白目などに黄色っぽい症状が出てきます。
喘息(ぜんそく)発作
喘息発作は、呼吸困難になり話すことが難しく、酸素を上手く取り入れられないことから、爪や唇への血行が悪くなることもあります。
インフルエンザを予防!インフルエンザ予防接種の疑問や副作用とは?のまとめ
インフルエンザを予防するために、インフルエンザの予防接種について参考になりましたでしょうか?
インフルエンザの予防には、もちろん予防接種は大事ですが、その前に基本となる手洗いをしっかりと行うことが大切です。
予防接種だけに頼らず、普段から外に出るときはマスクを着用したり、不特定多数のいるところを避けるなど、誰でもできる予防対策を意識しましょう。
また、予防接種をした後の副作用を過剰に心配する必要もないので、もしも重い症状が出たときに正しい判断ができるように、頭の隅に正しい知識を入れておけば、いざという時に安心です。