大晦日

年越しそばの具材の種類と意味!年越しそばにはどんな具を入れる?

投稿日:2019年12月7日 更新日:

年越しそばの具材の種類と意味!年越しそばにはどんな具を入れる?

大晦日の食べ物といったら、まず年越しそばが思い浮かぶと思いますが、年越しそばの具材にも意味が込められているのをご存知でしょうか?

年越しそばも地方によって種類が違ったり、年越しそばの具も様々な種類があるので、色々な具を入れて味わいたいですね。

この記事では、年越しそばの具の種類や具材に込められた意味を解説していきます。

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年越しそばの具の種類

年越しそばの具の種類

王道の具材

  • えび天
  • かき揚げ
  • 天ぷら
  • 天かす
  • 油揚げ

 

年越しそばの王道の具材と言えば、間違いなく豪華なそばになる、えび天ではないでしょうか。

その他にも、かき揚げやちくわの天ぷらなども年越しそばにはもってこいですよね。

えび天などの天ぷらであれば、スーパーやデパ地下で前もって揚げてあるものが売っているので、忙しい年末に手間がかからず、有り難い具材でもありますよね。

また、油揚げはふんだんにダシを吸ってくれるので、年越しそばにトッピングすると絶品です。

油揚げを甘辛く煮たり、香ばしくなるように焼いたり、細かく刻んで乗せたりと、一枚でも様々なバリエーションが味わえますし、値段もお手頃な上に子どもから大人まで好まれる具材の一つと言えます。

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お正月らしい具材

  • かまぼこ

 

お正月といえば、何と言ってもまずお餅が思い浮かぶのではないでしょうか。

お雑煮用にお餅を買ってあれば、わざわざ買う手間も省けて良いですし、年越しそばにも香ばしく焼かれてトロッとしたお餅が入っていると嬉しくなりますよね。

さらに、お正月らしいかまぼこをトッピングすると彩りも良く、年越しそばもより一層美味しそうになり、気持ちも晴れやかに食欲アップにも繋がるのではないでしょうか。

かまぼこはメインになる具材ではないかもしれませんが、他の色々な具材とも相性が良く使いやすいのもポイントですね。
 

ネバネバトロトロ系の具材

  • なめこ
  • とろろ
  • 生卵
  • 大根おろし
  • わかめ

 

ネバネバトロトロ系の具材といえば、寒い冬にピッタリのなめこではないでしょうか。

冷たいそばにしても温かいそばにしても良いですし、なめこのトロトロ食感は大根おろしとの相性も抜群ですよね。

また、年越しそばにとろろが入っていると、とろろがそばに絡みついて、一緒にズルっとすする感じは至福の瞬間ではないでしょうか。

とろろも冷たいそばでも温かいそばでも合いますし、何より山芋をすりおろすだけで手間がかからないところも人気の具材の一つとなっています。

そして、生卵が年越しそばにトッピングされているだけで、さらに美味しさが引き立ちますよね。

普段から冷蔵庫に卵がある家庭も多いと思いますし、溶き卵でトッピングしたり、最後にポンッと卵を一つ落として食べる年越しそばも好まれています。
 

肉の具材

  • 鶏肉
  • 鴨肉

 

年越しそばの具材に鶏肉を入れるだけで、ダシがより一層美味しくなりますし、鶏肉は意外とお手頃価格なので、何かと出費の多い年末年始において、お財布にも優しくありがたい具材の一つとも言えるのではないでしょうか。

鶏肉とは反対に、日頃からあまり馴染みのない鴨肉は、好き嫌いも分かれる具材なので難しいかもしれませんが、鴨肉は冷凍や真空パックなどで売っているので、年末に向けて早めに買っておいても問題なく、いつも家では食べないような特別な鴨肉を、大晦日をキッカケに年越しそばとして豪華にいただくのも良いですね。
 

野菜の具材

  • しいたけ
  • ほうれん草
  • みつば
  • かいわれ大根

 

年越しそばの具材として、野菜の中でダシとしての役割もあり、そばとの相性も良いのはシイタケではないでしょうか。

シイタケを丸ごと入れても、刻んで乗せてもどちらでも美味しくいただけます。

また、ほうれん草やみつば、かいわれ大根などは、少し入っているだけでも色合いも良く、見た目的にも引き立ててくれる具材の一つです。

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薬味としての具材

  • ネギ
  • しそ
  • ミョウガ
  • 刻み海苔
  • 山椒
  • 七味唐辛子
  • ゆず胡椒

 

年越しそばの薬味として、何と言っても外せないのはネギではないでしょうか。

細かく刻んだネギをトッピングしたり、3~5㎝ほどに切って焼いたネギを乗せたり、ダシと一緒に煮込んだネギを入れたりと、色々なバリエーションで楽しめます。

子どもにはそれほど好かれないネギかもしれませんが、大人は薬味としてではなくたっぷりのネギそばなど、シンプルな年越しそばもたまには良いかもしれませんね。

また、その他の薬味は温かいそばだけでなく、冷たいそばとの相性も良かったりするので、暖かい部屋でちょっぴり冷たい年越しそばを食べてみてはいかがでしょうか。
 

年越しそばの具材の意味

年越しそばの具材の意味

海老天ぷらそば:海老

海老天ぷらそばの海老は、腰が曲がっている姿から長寿の象徴として、お祝い事がある時に食べられることが多く、縁起の良い食べ物として全国的に浸透しています。

家族みんなで長生きができますように、新年も何事もなく過ごせますようになど、自分自身や大事な人たちの健康や長生きを願いつつ、年越しそばに大ぶりの海老をトッピングして食べてみてはいかがでしょうか。
 

ニシンそば:ニシン

ニシンそばのニシンは、二親(にしん:両親)というゴロ合わせの意味から、たくさんの子どもが生まれるようにと、子宝の縁起かつぎとして用いられる食べ物です。

ちなみに、京都ではニシンが年越しそばの王道の具材となっています!
 

新婚の方やこれから先子どもが欲しい夫婦にはオススメの具材ですので、今年の年越しそばはニシンそばにして食べてみてはいかがでしょうか。
 

月見そば:卵

月見そばの卵は、黄身の黄色が金を連想させ、商売繁盛の意味が込められて、縁起が良い食べ物として好まれています。

月見そばがノーマルに違いありませんが、年越しそばには伊達巻のトッピングもオススメです。

伊達巻は、かつてかまぼこと同じく高級食材の白身魚を使った卵料理であり、金色のイメージから神様へのお供え物とされていました。

伊達巻独特の巻かれた形が反物(たんもの:着物の布)を想像させ、着る物に不自由しないように繁盛や繁栄の願いが込められている食べ物です。

おせち料理には欠かせない一品でもある伊達巻をトッピングして、年越しそばを味わってみてはいかがでしょうか。

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きつねそば:油揚げ

きつねそばの油揚げは、商売繁盛の神様として親しまれている稲荷神の使いであるキツネの大好物であるということから、新年の金運や仕事運をアップさせる縁起の良い食べ物です。

油揚げのトッピングでしたら、きつねそばも良いですが、きつねうどんとして食べるのも美味しいですよね。

年越しそばに油揚げをトッピングして、新年の金運や仕事運アップを祈願しながら食べるのはいかがでしょうか。
 

鶏そば:鶏肉

鶏そばの鶏肉は、一年の一番最初に鳴くとされている動物が鳥であるため、とても縁起が良い具材な上に、鶏から出るダシが最高の味を作り出してくれることもあり、年越しそばとして全国各地でよく用いられる具材となっています。

ちなみに、鶏肉は幸せを「とり」こむという意味も含まれていたりもするよ!
 

新年を迎え入れるためにピッタリの鶏肉を、年越しそばにトッピングしてみてはいかがでしょうか。
 

鴨そば(鴨南蛮そば):鴨肉

鴨そば(鴨南蛮そば)の鴨肉は、「鴨が葱を背負ってくる(カモがネギをしょってくる」ということわざから、うまいことが重なって好都合になるという意味の縁起の良い食べ物です。

鴨そばは、汁とそばが別で出されるもので、鴨南蛮そばは丼にそばと汁が一緒に入っているものになるので、微妙に異なります。

また、鴨は冬の時期に脂が乗っているので、年越しそばにはもってこいの具材でもあり、ダイエットや美容にも効果があるとされている鴨をトッピングして、年越しそばとして食べてみてはいかがでしょうか。
 

おろしそば:大根おろし

おろしそばの大根おろしは、古くから厄を落とす、側の厄災を断ち切るという意味として、縁起が良い食べ物です。

加えて、大根おろしは胃腸にも優しいので、年末の忘年会で疲れ切った胃袋を休めて、またお正月から活発に動く胃腸のために、年越しそばに大根おろしをトッピングしてみてはいかがでしょうか。
 

その他のトッピング具材

  • 紅白かまぼこ
  • ネギ

 

 紅白かまぼこ 

紅白かまぼこは、紅白の色合いからおめでたい事の象徴として、古くからお祝い事の時に用いられ、紅色は魔除けで白色は清浄の意味がある食べ物です。

かつて、白身魚はとても高級な食材であり、その白身魚で作られているかもぼこも贅沢なご馳走でした。

おせち料理の一つでもある紅白かまぼこをトッピングして、年越しそばを楽しんでみてはいかがでしょうか。
 

 ネギ 

ネギは、一年の労苦を労う(ねぎらう)というゴロ合わせの意味から、縁起の良い食べ物です。

ネギはそばとの相性がとても良いだけでなく、食欲を促進させ、風邪の予防や改善に加えて体を温めてくれる効果もあるので、ネギは不可欠な存在です。

また、ネギをお箸の代わりにしてそばをすくって、ネギをそのまま丸ごと食べてしまう豪快なそばを食べる地方ももあります。
 

年越しそばの地方の違い

年越しそばの地方の違い

全国共通:天ぷらそば/きつねそば/たぬきそば

年越しそばとして全国共通で数多く食べられているのは、天ぷらそばやきつねそば、たぬきそばです。

上記でも少し触れましたが、きつねそばは油揚げがトッピングされたそばで、たぬきそばは天かすがトッピングされたそばになります。

ちなみに、たぬきそばは種がない天かすを乗せているので、「種ぬき」が「たぬき」に通じて、たぬきそばという名前になったとされています!
 

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北海道や京都府:ニシンそば

ニシンそばは、北海道や京都府をメインとして多く食べられている年越しそばで、温かいそばにニシンの甘露煮(かんろに:甘辛く煮詰めたもの)がトッピングされています。
 

岩手県:わんこそば

わんこそばは、岩手県に伝わるそばの一つで、年越しそばとしてもよく食べられています。

わんこそばとは、温かいそばつゆにくぐらせた一口サイズのそばをお椀に盛り付けたもので、お椀7杯前後ほどでかけそば一杯の量に値するものです!
 

かつて、年越しそばとしてわんこそばを食べる際には、自分の年齢の数の杯数分だけ食べると長生きできるという言い伝えもあったようです。
 

福井県:越前そば

越前そばは、福井県で有名なそばで年越しそばとしても食べられており、茹であげたそばに大根おろしをかけたり、そばつゆに大根おろしを追加したりして食べるそばです。
 
通常は冷やしそばとして食べますが、年越しそばとしては温かい越前おろしそばが数多く食べられています。
 

関東地方中心:おかめそば

おかめそばは、関東地方を中心に年越しそばとしてもよく食べられています。

おかめそばの由来としては、「おかめ」の面をイメージさせるように具材が並べられるためで、福を呼ぶそばとして親しまれています。
 

香川県:年明けうどん

年明けうどんは、讃岐うどんの本場でもある香川県で多く食べられており、年越しそばの代わりに年明けうどんを食べることが主流になっています。

年明けうどんについて、もう少し知りたい方は以下の記事も合わせて見てみてください↓↓↓
>>年越しそばの由来と食べるタイミングは?年越しうどんでも良いの??
 

沖縄県:沖縄そば

沖縄そばは、沖縄では普段からよく食べられていますが、年越しそばとしても日本そばよりも数多く食べられています。

沖縄そばは、そばと言っても蕎麦粉から作られているのではなく、小麦粉が原料となっています!
 

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年越しそばの具材の種類と意味!年越しそばにはどんな具を入れる?のまとめ

年越しそばの具材の種類と意味の参考になりましたでしょうか?

年越しそばの具材は、お正月のおせち料理と似たような具も多々あるので、具材に込められた意味に合わせて縁起が良い具をトッピングし、一年を締めくくる食事として年越しそばを楽しみたいですね。

それぞれの家族や地方に応じて多種多様な具材をトッピングするかと思いますが、お好みの具材やいつも冷蔵庫に入っていそうな具材を組み合わせて好きなように食べるのも良いですし、一年に一度の大晦日ですので、今まであまり食べたことのない年越しそばを味わってみるのも良いのではないでしょうか。

また、来年はどのような風になりたいかを考えて具材を選んだり、準備したおせち料理の残りの具材など、トッピングできる具材は全部乗せして、今年最後の食事にふさわしくスペシャルな年越しそばを食べたいですね。

今年のマイナスな出来事や不運を断ち切って、新しい年の幕開けに向けて願いを込めながら、大切な人と一緒に年越しそばを食べてみてはいかがでしょうか。




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