毎年、恒例のように雛人形を飾っている間は、いつしか飾らなくなる日が来るなんて、気にも留めない人も多いのではないでしょうか。
雛人形を飾らなくなった時期が訪れた時に、もう不要になったからといって一般ゴミに捨てて良いものなのか、処分方法に困りませんか?
この記事では、飾らなくなった雛人形の処分の仕方について解説していきます。
記事の内容
雛人形は一般ごみに出しても良い?
雛人形には人の形をしたお守りの意味があり、持ち主の女の子に振りかかる災難を身代わりになってくれるものなので、神社のお守りなどと同じでむやみに一般ごみとして処分するのは控えた方が良いです。
ですので、雛人形を飾っている台やお道具などは一般ごみとして出したとしても、お雛様やお内裏(だいり)様、三人官女や五人囃子(ごにんばやし)、右大臣や左大臣などの人形たちはごみとして処分せずに、人形供養をして処分することをオススメします。
雛人形は供養してから処分する?
お寺や神社で供養する
雛人形を供養して処分する場合には、人形供養を行っているお寺や神社にお願いするという方法があります。
昔から人の形をしたものは、形代(かたしろ)といって神の霊が依り憑くとされていたため、雛人形は水に流して処分するのが良いと言われていました。
しかし、現代では物理的に難しいので、お寺や神社へ持って行き、供養をしてもらうのが一般的になっています。
その際には、受付時期が決まっているお寺や神社も多いので、合わせて確認しておきましょう。
また、最近では雛人形を直接お寺や神社に持ち込む以外にも、郵送での人形供養を受け付けてくれるところも多いようです。
人形供養の費用は、お寺や神社によって異なりますが、おおよそ3000円〜5000円程度にみておくと良いと思います。
人形供養代行サービスで供養する
人形供養をする場合には、人形感謝(供養)代行サービスというものもあり、一般社団法人日本人形協会が日本郵政と提携して、ゆうパックによる人形供養サービスを行っています。
インターネットや電話から申し込みをし、お人形差出キットが送られてきて、その中にはひとがた、お人形送り専用ラベル、手続説明書、代金振込票が入っています。
日本人形協会へ送った人形は、毎年10月頃に行われる東京大神宮の人形感謝祭で供養されます。
費用としては1箱5000円になり、人形のみの受付となるので、雛人形以外の飾りやお道具などは一緒に送らないように気を付けましょう。
以下に、一般社団法人日本人形協会の人形感謝(供養)代行サービスの公式サイトをご紹介します。
>>一般社団法人 日本人形協会の公式サイトはこちら
ビッグひな祭りで供養する
人形供養をする場合には、毎年2月から3月に徳島県の勝浦町で行われる「ビッグひな祭り」を活用するのも良いと思います。
雛人形を郵送する際には、供養料として5000円がかかります。
また、千葉県の勝浦市では「かつうらビッグひな祭り」、和歌山県の那智勝浦町では「南紀勝浦ひなめぐり」といった同様の雛人形供養イベントを行っているので、お近くのイベントの方で人形供養してもらうと良いでしょう。
各地のビッグひな祭りイベントの詳細はこちら
その他の雛人形の処分方法
雛人形を友人や親戚などに譲る
その他の雛人形の処分方法として、雛人形を友人や親戚などに譲るのが一番気軽な方法でオススメです。
本来であれば、雛人形は各個人で一つ持つのが良いとされており、譲り渡すことは控えた方が良いと言われていました。
しかしながら、現代においてはあまりこだわることなく、時代の流れから譲渡することも多くなってきているようです。
さらに、高値で本格的な雛人形の場合ですと、保存状態が良ければ受け取る相手にも喜んでもらえそうですよね。
雛人形をリサイクルに出す
その他の雛人形の処分方法として、雛人形を一度資源に戻して、新しいものを作る原料にするリサイクルや捨てずに再利用するリユースなどへ出す方法もあります。
雛人形のような日本人形は海外でも喜ばれますし、国内でも個人のお宅や色々な施設などで、もう一度綺麗に飾ってもらい、役立つこともあります。
ですので、昔から長年大切にされてきたお人形である場合は、一般的なリサイクルショップなどよりは、人形の専門業者に依頼をして引き取ってもらう方が良いかもしれません。
雛人形を寄付する
その他の雛人形の処分方法として、雛人形を児童養護施設や老人施設などの福祉施設、保育園などへ寄付するという方法もあります。
もともと所有していた自分たちの手元から離れても、どこかで誰かに大切に飾ってもらえているのであれば、人形も大切に扱われてこれほど嬉しいことはないでしょう。
また、人形の他にお飾りの道具も一式で揃っていて、さほど損傷もないのに引き取ってもらえる当てがないという場合には、お道具なども一緒に施設へ送ってあげると良いですね。
まずは、お家付近に施設があれば、雛人形や道具一式を受け取ってもらえるか、一度問い合わせをしてみると良いですね。
さらに、寄付をする場合は、ガラスのケースに入った人形でも、ケースがない人形でも引き取ってくれますが、出来るだけ汚れやほこりなどは綺麗に取り除き、配送途中で破損などしないよう、しっかりと梱包して送ると良いでしょう。
飾らなくなった雛人形はどうする!?処分の仕方とは?のまとめ
飾らなくなった雛人形の処分の仕方について、参考になりましたでしょうか?
飾らなくなった雛人形を譲る人や受け取ってくれる人がいなかったり、オークションなどで売るのも色々と面倒だったりと、収納の奥に眠っているという人も少なくないのではないでしょうか。
ちなみに、雛人形を処分するにあたり、いつからいつまで飾るものなのかについて、もう少し知りたい方は以下の記事も合わせて見てみてください↓↓↓
>>雛人形を飾る時期!雛人形はいつから飾るもの?
たくさんの思い出が詰まった雛人形を手放すのに、どう処分して良いのかわからずに悩んでいる人も、人形供養や寄付などをする方法もあるので、一度調べてみると良いかもしれませんね。
お人形には魂が宿るとも言われていますので、一般ごみとして出すには気が引けて抵抗があった人も、これでひと安心ですね。