将来、子供に必要な教育資金の積立てが最大の目的である学資保険ですが、どのような種類があったり選び方をご存知でしょうか?
学資保険は、保険会社毎に何種類ものパターンの保険を取扱っており、どんなタイプの保険を選んだら一番いい選択か、迷う人も多いかも知れません。
この記事では、学資保険の種類や選び方のポイントを解説していきます。
記事の内容
学資保険の種類
貯蓄型学資保険
貯蓄型の学資保険とは、被保険者が亡くなった際の死亡保障や医療保障といった保障関連を省き、教育資金を積み立てすることに重きを置いた分かりやすい保険です。
以下に、貯蓄型学資保険のポイントをまとめてみました↓↓↓
- 返戻率が100%を超えていること
- 満期保険金(+祝金)を受け取るシンプルな保険であること
- 契約者が死亡した場合には以後の保険料の支払いが免除されること
- 契約者の死亡保障(育英年金)が無いこと
- 子供の医療保障や死亡保障がないこと
このように、貯蓄型の学資保険の最も大きな特徴とされているのが、返戻率100%を超えているという所ではないでしょうか。
貯蓄型学資保険を選ぶ場合には、払込保険料に対して祝い金や満期保険金をどれだけ多く受け取ることができるのかを割り合いで表す返戻率(戻り率)で比較することができます。
- 返戻率=受取総額÷払込保険料総額×100
上記の計算式に数字を当てはめて返戻率が100%以上になれば、払い込んだ保険料の金額よりも多くなり、祝い金に関しても据え置きできるタイプの商品も中にはあります。
また、基本的に学資保険は契約者が万が一亡くなった場合や、保険会社規定の高度障害状態になった場合については、保険料払込免除というそれ以降は保険料を支払わなくて良いとされる特則をほとんどの学資保険につけることができます。
さらに、契約者の死亡保障である育英年金は、生命保険で賄う事ができることから最近は、保障型の学資保険よりも返戻率を重視した貯蓄型の学資保険の方が人気となっています。
子供の医療保障や死亡保障がなくても健康保険や乳幼児医療費助成制度があるので、特に必要になることはないと思います。
保障型学資保険
保障型学資保険とは、別名「こども保険」と呼ばれる事が多く、積立という部分以外で様々な保障が付いている学資保険のことです。
以下に、保障型学資保険のポイントをまとめてみました↓↓↓
- 返戻率が低いこと
- 子供の医療保障や死亡保障が付いていること
- 契約者の死亡保障(育英年金)が付いていること
保障内容に関して保険会社やプランによっても異なりますが、特約として医療保障や死亡保障を付けられるようになっている事がほとんどです。
加えて子供の病気・怪我などによる入院等に備えることができる医療保障や、契約者に万が一不測の事態があった時に、子供の生活を支える養育年金の保障がある商品も中にはあります。
当然、保障が充実しているのでその分、毎月の保険料が高くなりますので、返戻率は低くなり100%を下回る(元本割れ)商品が一般的です。
貯蓄重視型より返戻率が低くなる原因は、保障重視型の保険は掛け捨ての保障がついている為で、ある意味仕方のない部分ではありますが、そのぶん保険期間中の保障が手厚くなっているので万が一の事を考えて保障型学資保険を選ぶ人も少なくありません。
学資保険の選び方のポイント
返戻率の高い学資保険を選ぶ
学資保険の選び方として、返戻率の高い学資保険を選ぶことがポイントです。
例えば、返戻率が約106.4%の商品の場合、100万円を保険料として支払うと106万4000円を受け取れ、返戻率が100%を超えることで払い込んだ保険料より多くの学資金を受け取ることができます。
ですので、返戻率が高ければ高いほど、多くのお金が返ってきて余裕ができるので、返戻率の高い学資保険を選ぶことが最大のポイントになるかもしれません。
振込期間が短い学資保険を選ぶ
学資保険の選び方として、振込期間が短い学資保険を選ぶことがポイントです。
基本的には、保険金を全額支払い終えるタイミングと満期保険金を受け取るタイミングはほぼ同時になるように設定されています。
ですが、保険会社や保険商品によっては払込期間を選べるものが存在し、契約時にすべての保険期間分の保険料を一括で納める全期前納払い、10年払い、15年払いなど「短期払い」に設定できるケースがあるのです。
短期払いにするメリットとしては、満期まで保険料を払い続ける場合と比べて、返戻率が高くなることが挙げられます。
たとえば、0歳から契約して18年ずっと払い続けるより、子どもに比較的お金のかからない10歳までに集中して払い込む方が返戻率も高くなるので検討してみるのも良いかもしれません。
その一方で、通常よりも短い期間で保険料を支払い終えなければならないので、月々の保険料は高額になります。
短期払いにすることで返戻率が高くなるメリットはありますが、その分保険料が高くなってしまうので、家計に無理のない保険料の範囲で払込期間を選ぶことをオススメします。
満期の日付と満期保険金額をしっかり確認して選ぶ
学資保険の選び方として、満期の日付と満期保険金額をしっかり確認して選ぶことがポイントです。
学資保険において最も重要なのは、子供の教育資金の出費がいつ頃に大きくなり、学資保険の満期保険金が必要になるのかという点であり、それに合わせて満期の時期を設定する必要があります。
しかしながら、学資保険を検討し加入するのは子供がまだ幼い時期なので、子供が将来どのような進路を歩んで行くのかを正確に予測するのは難しい為、おおよその見通しをつけておくことが大切です。
多くの人の場合、教育の中で一番お金がかかるのが大学の学費ですので、大学に入学する前後で満期保険金を受け取れる保険を選ぶと良いかもしれません。
大学の入学時には、初年度の授業料や納付金以外に、受験費用やすべり止めとして受験した大学への納付金など、短期間のうちに多額の費用がかかってしまい、家計への負担が大きくなる人もいます。
各ご家庭の経済状況によっても違ってきますが、基本的に学資保険の満期保険金は約200万円前後を目安にすると良いのではないでしょうか。
学資保険にはどんな種類がある!?学資保険の選び方のポイントとはのまとめ
学資保険の種類や選び方のポイントについて参考になりましたでしょうか?
子ども一人を育てるためには最低でも総額1000万円の教育費がかかると言われていますが、高額なお金を貯蓄していくのは容易ではないかと思われるので、学資保険を上手に活用して欲しいです。
学資保険に加入する際は、教育資金が必要な時期や金額をしっかりと見極めた上で、家庭の収支バランスであったりライフスタイルを考慮しながら決めて行くことをオススメします。
また、育英年金付学資保険もそれなりに人気があるのですが、学資保険は教育資金の積立を重視してシンプルな内容にした方が良いのかもしれないですね。