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健康ブームの現代において、様々な果物が取り上げられている中でも、シークワーサーの名前くらいは聞いたことがある人もいるかと思います。
しかし、実際にシークワーサーの実物を見ることよりも、ジュースなどに加工してある物の方がイメージが強い人も多いのではないでしょうか。
この記事では、シークワーサーの栄養価などを解説していきます。
記事の内容
シークワーサーとは?
シークワーサーとは、沖縄県を主産地とするミカン科の常緑低木で、沖縄から台湾にかけて自生している柑橘系のひとつです。
とくに、シークワーサーの生産が多いとされるのが、沖縄本島の北部にある大宜味村(おおぎみそん)で、日本一と言われています。
人口は3500人ほどの小さな村ですが、なんと90歳を越える長寿者が80人も元気に生活を送っている長寿村としても有名です。
ですので、沖縄県では特産品として、シークワーサーをたくさん栽培されています。
沖縄県の方言で「シー」はすっぱいを意味し、「クワーサー」は食べさせるという意味があります。
また、呼び名もシークワーサーと言われていますが、実はこの呼び方は沖縄県の方言で、和名ではヒラミレモンと言います。
その他にも、色々なシークワーサーの別名がありますので、ご参考までに以下へまとめました↓↓↓
シークワーサーの別名
シークワーサーの特徴
シークワーサーは、直径3~4cmぐらいの大きさで重さは25~60gほどあり、酸味はレモンやすだちほど強くなく、とくに皮の部分に多くの栄養素が含まれているのが特徴です。
そして、シークワーサーは昔から沖縄の山に自生する原種で、品種改良されていない自然のままですので、しっかりと酸味もあり栄養が豊富です。
シークワーサーの皮は、他の柑橘類の果物と比較すると薄く、品種によって果肉に種がないものもありますが、ほとんどのシークワーサーには種が多く入っています。
また、シークワーサーは通常、皮が緑色の時期に青切りで収穫をされ、シークワーサーの皮が12月頃にオレンジ色の完熟した状態になると、糖度が増して甘酸っぱくなり生食も可能になります。
シークワーサーの収穫時期とは?
シークワーサーの収穫時期は用途によって異なり、沖縄県では年間約3000t以上も収穫されています。
沖縄県では、酢の物や料理の酸味づけなどに使われるシークワーサーは、8月の中旬過ぎ~9月頃にかけて収穫し、市場へ出回るようになります。
原液のジュースに使われるシークワーサーは10月~12月中旬頃までに収穫し、生食用に使われるシークワーサーは皮がオレンジ色に完熟した状態で、12月下旬~2月末が出荷時期となります。
また、シークワーサーの食べ方や飲み方について、もう少し知りたい方は以下の記事も合わせて見てみてください↓↓↓
>>シークワーサーはジュースが人気!?おすすめの食べ方や飲み方とは?
シークワーサーの主な3つの栄養素とは?
シークワーサーは、沖縄の温暖な気候で育ち、3つの栄養素が豊富に含まれています。
ノビレチン
ノビレチンとはフラボノイドの一種であるポリフェノールのことで豊富に含まれています。
シークワーサーのノビレチンは、他の柑橘系の果実と比べると上記の図からわかるように2倍以上あり、皮の部分ではノビレチンは400倍も含まれています。
また、シークワーサーに含まれるノビレチンには、血糖値の上昇を下げるインスリンの分泌を促進させ、血圧の上昇を抑える効果があることが研究で明らかになっています。
クエン酸
クエン酸とは柑橘系の果実などに含まれる有機化合物で、万能薬と呼ばれるヒドロキシ酸のひとつです。
シークワーサーに含まれるクエン酸には、疲労物質を取り除く働きがあり、毎日摂取することで疲労回復を早め、疲れにくい体質を作ります。
また、上記の図からわかるようにレモンの約2.2倍、梅干しの約1.6倍も多く含まれているクエン酸を摂ることで代謝がアップし、脂肪を燃焼させる効果がありダイエットの味方でもあります。
ヘスペリジン
ヘスペリジンとはビタミンPのひとつで、ビタミンに近い働きをするポリフェノールの一種です。
シークワーサーに含まれるヘスペリジンには、毛細血管の強化や血流改善の効果が期待されている成分です。
また、ヘスペリジンはビタミンCとともに作用し、毛細血管を細菌やウイルスから守る働きがあり、柔軟で強い血管に保ちます。
シークワーサーとは?人気の秘訣は豊富な天然の栄養素にあった!?のまとめ
シークワーサーの豊富な栄養素について参考になりましたでしょうか?
シークワーサーは、健康面でも注目されている柑橘系の果物で、皮の部分に多くの栄養素が含まれているのですね。
皮付きの完熟した果実をそのまま食べても良いかもしれませんが、どうせならもう少し美味しく栄養素を摂取したいものです。
シークワーサーの栄養素を余すことなく摂取するなら、ジュースなどにして飲むと良いかもしれないですね。