よく目にするお月見の絵や画像には、満月にうさぎのシルエットや団子が描かれていますがご存知でしょうか?
お月見に団子やうさぎが選ばれていたり、月見団子の数には決まりがあるのか気になりますよね。
この記事では、お月見に団子やうさぎの由来や月見団子などについて解説していきます。
記事の内容
お月見に団子を供える由来とは?
月見団子の始まり
月見団子とは、お米の粉から団子を作り、お供えをしたことから始まりと言われています。
本来なら、団子をお供えするには、お米から作った餅が良いのですが、お米を収穫する前のため難しいのです。
ですので、保存が長期的に可能なお米の粉を使って団子を作り、お月様に収穫の感謝を月見団子を通して伝え、収穫のお祝いや、これからのお米などの豊作を祈願して、お月見の時にお供えをしました。
また、月見団子を丸くしているのは、満月が丸いため同じ形に合わせて作られています。
お供えをした月見団子は、食べても良いので、お月様に感謝をして食べることで、幸福や健康になれるという意味合いもあったのです。
お月見とうさぎの餅つきとは?
うさぎの餅つきの由来
うさぎの餅つきは、月影の模様がウサギに見えることからでもありますが、実は中国の神話から由来しています。
古代中国では、月にはうさぎがいて、そのうさぎは杵(きね)を持って不老不死の薬をついていると思わられていました。
しかし、この神話が日本へと伝わると、なぜか薬ではなく餅をつくに変わってしまったと言われています。
日本では、満月を意味する言葉に望月(もちづき)がありますが、それが転じて餅つきになり、うさぎの餅つきになったのです。
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団子の数と大きさとは?
団子の数には、一年間の満月の数や、新月から満月までの日数に合わせられて、団子の数が決まりました。
団子の数
十五夜の場合十五夜にお供えをすることから、団子の数は15個です。
また、団子の数を簡略することもあり、その場合は5個にする場合もあります。
満月の数の場合
満月の数に合わせて、お供えをする団子の数を決めます。
通常、満月は一年を通して12回訪れますので、団子の数は12個です。
うるう年がある場合には、団子の数は13個です。
団子の積み方
十五夜の場合月見団子が15個のパターン
一段目:3個×3列=9個
二段目:2個×2列=4個
三段目:2個×1列=2個
月見団子が15個のパターンでは、三段に分けて積み上げていきます。
一番下の一段目に9個並べます。
その上の二段目に4個置きます。
最後に一番上の三段目に2個乗せて、正面から見た時に団子が1個に見えるように器をセットします。
月見団子が12個のパターン
一段目:3個×3列=9個
二段目:3個
月見団子が12個のパターンでは、一番下の一段目に9個並べます。
一番上の二段目に3個置き、正面から見た時に団子が1個に見えるように器をセットします。
月見団子が13個のパターン
一段目:3個×3列=9個
二段目:2個×2列=4個
月見団子が13個のパターンでも、一番下の一段目に9個並べます。
一番上の二段目に4個置き、正面から見た時に団子が2個に見えますが、13個の時はこれで良いです。
団子の大きさ
月見団子の大きさは、縁起が良いとされているサイズが、十五夜にちなんで一寸五分(約4.5cm)で作ります。
また、月見団子を作る際は、あまりにも真ん丸すぎると、死者の枕元にお供えする枕団子に似てしまうので、 少しだけ潰して真ん丸にしないようにしましょう。
お月見で団子以外に供えるものとは?
収穫した旬の野菜や果物
十五夜の時期は、芋類などの収穫があり、感謝して里芋やさつまいもなどをお供えします。
このことから芋名月とも呼ばれるようになりました。
また、同時期に採れた旬の野菜や果物なども合わせてお供えをしたり、ブドウのような吊るものは、人とお月様との繋がりが強くなると言われています。
稲穂に見立てたススキや季節の草花
月の神様の依代(よりしろ)は稲穂ですが、十五夜の時期は稲穂が実る前なので、稲穂に似たススキをお供えします。
ススキは、切り口が鋭いため魔除けになると言われていたので、お月見が終わりお供えをした、ススキを軒先に吊るすことで、一年を通して病気をしないと、言い伝えがあります。
また、秋の七草やコスモスなどの季節の草花もお供えと一緒に彩ると綺麗ですね。
なぜ月見に団子やうさぎなの?団子の数や団子以外のお供えものとは?のまとめ
月見にうさぎが登場する背景や月見団子の数であったり、団子以外のお供えものについて参考になりましたでしょうか?
お月見には、団子だけでなくススキや芋などをお供えして、月の神様に感謝を表していたのですね。
色々と、お月見のことがわかると、十五夜の過ごし方が少し変わったり、月の見え方も違って見えるかもしれないですね。
今年の十五夜は、お月見のことを知った上で、素敵な夜を迎えてみてはいかがでしょうか。