ジカ熱

ジカ熱は妊婦とお腹の赤ちゃんにとって悪影響?感染しない対策とは?

投稿日:2019年8月10日 更新日:

ジカ熱は妊婦とお腹の赤ちゃんにとって悪影響?感染しない対策とは?

我々が住んでいる日本国内では、身近にジカ熱の発症事例がないため、あまり知れ渡っていないウイルス感染症の病気です。

ですので、もし妊婦がジカ熱になった場合にどうなってしまうのか、とても気になります。

この記事では、ジカ熱が妊婦とお腹の赤ちゃんにどのような影響を及ぼすのか、感染しない対策を解説していきます。

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ジカ熱について

ジカ熱は、アフリカのウガンダというところにジカ(zika)の森があり、猛暑になった日の夕方になると蚊が大量発生することから始まりました。

そして、1947年に蚊が媒介するウイルスが発見されたことによりジカウイルスと名前が付けられました。

2015年にジカウイルスを持った蚊によってブラジルでジカ熱が流行し、あっという間に知名度が上がってきました。

2016年の2月までにジカウイルスによる感染の確認が取れているエリアは、南アジア、東南アジア、アフリカ、中南米となっており、今後、さらに感染の規模を拡大していくかもしれないと注目されています。

日本でも、ジカ熱が見つかった人が数名いましたが、いずれもジカ熱の流行地域へ渡航された人が感染し、帰国してから発症するといった、感染症が国内へ輸入されたケースでした。
 

ジカ熱が妊婦に及ぼす影響

ジカ熱が妊婦に及ぼす影響ですが、妊婦自身へ何か特別な悪影響があるわけではなく、母体への影響はジカウイルスに感染した場合と同じの症状のため、妊娠中だからと言って重症になることは現時点では、ほとんどないと言えます。

したがって、ジカ熱自体が直接妊婦の母体に及ぶ影響は、重大な症状が出ることはないということです。

もし、ジカ熱によって妊婦への影響をあげるとすれば、妊婦はジカウイルスの感染症が発生しているところへ行けなくはないですが、渡航しないようにと勧告され行動範囲が狭まることです。
 

ジカ熱がお腹の赤ちゃんに及ぼす影響

ジカ熱がお腹の赤ちゃんに及ぼす影響ですが、妊婦が感染すると胎児にも感染する可能性があり、お腹の中の赤ちゃんへの影響がかなりに大きいです。

妊娠中にジカウイルス感染した妊婦が赤ちゃんを産むとき、障害を持って生まれる赤ちゃんの場合、先天性ジカウイルス感染症と診断されるケースもあります。

また、ジカ熱の影響のうち最も危険性が高いのは、脳と頭が未発達な先天的欠損症の小頭症などの、先天性障害を持って生まれる可能性があることです。

小頭症は脳が順調に発育されないため、同じ年齢の赤ちゃんと比べると、頭の大きさが際立って小さくなります。

そして、ジカ熱の感染が爆発的に拡大しているブラジルでは、ジカウイルスに感染しジカ熱を患った妊婦から、生まれてきた赤ちゃんが小頭症で、産まれてくることが多くなり社会問題にもなっています。

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妊婦がジカ熱に感染しない対策とは

妊婦がジカ熱に感染しない対策ですが、現時点では有効なワクチンや治療薬はありませんので、対症療法で治療します。

ですので、ジカ熱の対策法は感染者からの輸血や性行為を避けるか、蚊に刺されないことしかありません。

蚊に対する対策はウイルス感染を防止するためですので順を追って解説していきます。

    1. ジカ熱の流行地域への渡航・滞在は控える。
    2. ジカウイルスを持った蚊に刺されないようにする。
    3. 蚊が発生している地域や場所に気をつける。
    4. 蚊を近づけないようにする。
    5. 感染者から輸血や性行為は控える。

 

 1.ジカ熱の流行地域への渡航・滞在は控える。 

妊婦や妊娠の可能性のある人は、可能な限り流行地域へ渡航するのは避けましょう。

もしも、やむを得ない理由があって渡航する場合は、お医者さんに相談して万全な防蚊対策をして行ってください。
 

 2.ジカウイルスを持った蚊に刺されないようにする。 

妊娠中の人が流行地域へ行った場合、特に蚊に刺されないようにすることが大切になってきます。

ジカウイルス感染を広げないために、まずは自分自身が蚊に刺されないように心がけることは大事です。

特に蚊に刺されやすい日中の時間帯は、外での活動を避け刺されないようにする。

また、日本ではネッタイシマカのジカウイルスは確認されていませんので、そこまで心配になることはないです。
 

 3.蚊が発生している地域や場所に気をつける。 

蚊が発生してそうな場所へ行くときは、素足でのサンダル履きを避け、濃い色のものは蚊が好むので肌を露出しない、白色など薄い色の長袖のシャツや長ズボンを履きましょう。

また、自宅の周りや自然にある池や森の中の木に溜まった水などからも蚊は発生しますので、蚊が多く生息しているところへは近づかないようにする。

日本に生息するヒトスジシマカの蚊は、昼以降に活動を活発化させ墓地や藪、公園などにいっぱい飛んでいます。

気をつけないとジカ熱だけじゃなく、他の病気も持ってくるかもしれないですね。
 

 4.蚊を近づけないようにする。 

蚊取り線香や虫除けスプレーなどを使用する。

窓を開けて過ごせる季節には、網戸や蚊帳を上手く使いその際、網戸には防虫剤スプレーをしておくと良いです。

ディートなどの虫除けスプレーも効果的ですが、配合されているアルコールなど他の成分でかぶれてしまう可能性もあるため、デリケートな妊娠中はそういうものを身体に付けることも気をつけないとですね。
 

 5.感染者から輸血や性行為は控える。 

蚊に刺されて感染すること以外にも、感染している人との輸血や性行為によっても、人から人へと二次感染してまうことがあります。

ですので、性行為の際には避妊具を使用し、直接粘膜が触れないようにする。

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ジカ熱は妊婦とお腹の赤ちゃんにとって悪影響?感染しない対策とは?のまとめ

ジカ熱が妊婦やお腹の赤ちゃんに悪影響なのか、感染しない対策について参考になりましたでしょうか?

ジカ熱は、妊婦に影響があるというよりか、お腹の赤ちゃんに影響があるかもしれないので不安や心配になったりしますよね。

ですが現時点では、ジカ熱は日本国内で感染する可能性はほとんどありませんので過剰になることはないです。

ジカ熱の感染経路などについて、もう少し知りたい人は以下の記事も合わせて見てみてください↓↓↓
>>ジカ熱とは?症状や感染経路はどこから?

また、ジカ熱の元となるジカウイルスが日本国内へ持ち込まれない為の対策も進んでいくでしょうから、神経質になりすぎないようにしてください。

とは言っても、いくら環境面を整えても蚊をゼロにするのはなかなか難しいです。

大切なことは、無抵抗で何もできないお腹の赤ちゃんを守るために感染しない対策を行っていくことだと思います。




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