秋のお彼岸入りをし、秋分の日のに近づくと一斉に美しい赤色の花を咲かす彼岸花を見かけると、その鮮やかさに見入ってしまいます。
彼岸花には、複数の呼び名があるそうで、なかなかそういう花も珍しいですよね。
この記事では、彼岸花の別名の意味や彼岸花にまつわる迷信を解説していきます。
記事の内容
彼岸花の別名とは?
彼岸花の別名は、方言も合わせると1000以上もあると言われています。
特に、その中でも代表的な別名である曼珠沙華(まんじゅしゃげ)は有名です。
一方で、海外からも彼岸花の別名を付けられていますが、日本での別名の意味とは少し違う呼び方をされています。
彼岸花の咲く姿がクモに似ていることから、英語でレッドスパイダーリリーと呼ばれています。
そして、彼岸花は放射線状に花を咲かせる姿から、ラテン語でラディアータと別名が付けられました。
また、欧米では、彼岸花が咲く時期は、ハリケーンが頻繁に発生することから、彼岸花のことをハリケーンリリーと名付けられています。
彼岸花の別名に対する理由とは?
死者との関わりから
彼岸花には、死者との関わりから死を連想させる別名が付けられています。
お彼岸は、ご先祖様がこの世とあの世を行き来しやすい時期で、彼岸花はタイミング良く、お彼岸の頃に花を咲かせることから、不気味な名前が付きました。
また、遺体を土葬していると、ネズミやモグラなどに傷つけられてしまうため、彼岸花を墓の近くに植えることで、荒されるのを防いでいます。
一見、文字だけを見ると怖そうな印象を受けますが、自然の理に適っていますよね。
彼岸花が持つ毒から
彼岸花には、毒を持っている性質から連想させる別名が付けられています。
彼岸花は毒があるだけではなく、でんぷん質がとても豊富に含まれています。
そのため、食糧不足の時などに非常食として、多くの人が毒を抜いて食べていましたが、毒を抜ききれてないために、中毒症状を引き起こした人もいたことから、名前が付きました。
花の姿やイメージから
彼岸花には、花の姿やイメージから連想させる別名が付けられています。
曼珠沙華は、天界に咲く花という意味で、仏教ではおめでたい花として名前が付きました。
また、真っ赤な彼岸花の姿は、まるで炎をイメージさせることから、別名が付いたと言われています。
彼岸花の生態から
彼岸花には、植物の生態から連想させる別名が付けられています。
彼岸花は普通の花とは逆の性質を持ち、花が咲く頃には葉がなく、花が咲き終わった頃から葉が出るという、彼岸花の生態から名前が付きました。
彼岸花の三大迷信とは?
彼岸花を家に持ち帰ると火事になる
彼岸花を家に持ち帰ると火事になるという迷信は、彼岸花の見た目に関連しているからとされています。
この迷信は、彼岸花の真っ赤な見た目が、炎を連想させることから言われています。
そのため、彼岸花を持ち帰ると火事になるという迷信と結びついたとされています。
彼岸花を摘むと死者が出る
彼岸花を摘むと死者が出るという迷信は、土葬に関連しているからとされています。
この迷信は、土葬していた時代にネズミやモグラなどに、埋められていた遺体を掘り起こされて、食べてしまうことから言われています。
そのため、土葬している遺体をモグラなどから守るために、彼岸花をお墓の近くに植えられるようになりました。
ですので、彼岸花を摘むと同時に遺体を掘り起こしてしまうだけでなく、モグラなどから遺体を守る術がなくなりますので、掘り起こされ死者が出るという迷信が生まれたとされています。
彼岸花を摘むと手が腐る
彼岸花を摘むと手が腐るという迷信は、毒に関連しているからとされています。
この迷信は、彼岸花の毒から子どもたちを守るために、子を持つ親たちが彼岸花に、子どもを近づけさせないために、広まったと言われています。
彼岸花の毒は最悪の場合、子どもが死に至る可能性もあるほどの毒性があり、子どもが誤って口に入れたりしたら、大変なので工夫された迷信とされています。
彼岸花の面白い迷信一例とは?
彼岸花の別名の意味とは?彼岸花にまつわる迷信が関係していた!?のまとめ
彼岸花に、これだけの別名が付けられていて、その別名には理由があったとは驚きです。
一つのお花に対して、これほどの別名が付くのも珍しいですが、それほど歴史があって興味関心の高い植物と言えるのではないでしょうか。
多くの人々から注目されている彼岸花について、もう少し知りたい人は、以下の記事も合わせて見てみてください↓↓↓
>>彼岸花の時期はいつ?彼岸花の名所や花言葉に込められた意味とは?
このような数々の迷信を残す花もめったにないので、どういう花なのか一度、お彼岸の時期に自分の目で観てみたいものですね。