コスモスと聞くと薄いピンク色を思い浮かべる人も多いかと思いますが、実は様々な色や品種のコスモスがあり、その色によって花言葉が違うのをご存知でしょうか？
秋の草原を綺麗に飾るコスモスは秋桜とも呼ばれ、穏やかな色彩が目立つ秋の自然な色の中で、際立つ存在の一つです。
この記事では、コスモスの種類や花言葉について解説していきます。
記事の内容
コスモスはどんな花なの？
コスモスとは
コスモスの花は、メキシコを原産地としているキク科コスモス属の総称で、別名では大春車菊(オオハルシャギク)を指すこともあり、和名にいたっては秋桜(アキザクラ)とも言われています。
コスモスが開花する時期については、6月～10月と言われており、出回る時期に関しては4月～11月とされています。
なかでも、コスモスの花の最盛期とされているのが、7月～9月と言われています。
また、コスモスの花持ち期間は、5～10日程度とされているのが一般的なので、すぐダメになってしまう印象が強い人もいるかと思いますが、実は毎日の水替え・水切りや少なめの水で管理するなど管理次第で2週間以上も、キレイに咲くことが可能で、平均しても約11日間は、キレイに咲き続けられるとのことです。
コスモスの由来
コスモスの由来は、1492年にコロンブスがアメリカ大陸を発見した後、スペイン人がメキシコの高原に咲いているコスモスの花を発見して持ち帰り、ギリシャ語で調和や美、秩序、宇宙を意味するKosmosと名付けたことが始まりとされています。
これにより、星が鮮やかで綺麗に揃う宇宙のことをCosmosと呼び、また花びらが整然と並ぶコスモスの花もCosmosと呼ばれるようになったと言われています。
日本には江戸時代末期にコスモスの種子が伝わってきたようですが、本格的に知れ渡ったのは1876年(明治9年)に美術学校の教師として来日した芸術家が、コスモスの種子を持ち込んできたことからと考えられています。
その後、明治末期にはコスモスは全国的に浸透し、様々な地域でコスモスの花は栽培されるようになりました。
コスモスの種類とは？
コスモスと言われると、淡いピンク色のコスモスが多いと思われますが、実際のところは非常に多くの種類があり、咲く時期も品種それぞれで違いがあります。
コスモス属は約29種近くあり、メキシコを主として、熱帯アメリカの地域に分布する一年草もしくは多年草です。
日本において園芸用として栽培されているコスモスのほとんどは、一年草のオオハルシャギクとキバナコスモスの2種類となっており、チョコレートコスモスは多年草に分類されています。
以下に、日本で主に栽培されている3種類のコスモスを紹介していきます↓↓↓
オオハルシャギク
コスモスと言えば、オオハルシャギクと言われるほどコスモス畑などにおいてよく見られる、ピンク色のコスモスがオオハルシャギクです。
オオハルシャギクは、一般的に9月～11月に咲き、約20種類もの品種があります。
基本的には淡いピンク色のコスモスですが、色の濃いピンクや、白色、黄色、混合色の品種も作られています。
オオハルシャギクの葉は非常に細く細々としていて、いっぱいくっついているのが特性で、ふんわりと柔らかい印象の葉がコスモスの愛らしさを引き立たせています。
キバナコスモス
キバナコスモス(黄花コスモス)は、コスモスの一種で黄色の花を付けることにちなんで名付けられました。
キバナコスモスは、6月～11月にかけて咲くため、夏の暑さにも強いことからサニーレッドとも呼ばれていて、品種の数は6種類あります。
キバナコスモスの花は一重もしくは半八重咲きで、オオハルシャギクより一回り小さく、草丈も低く、葉の形も太くて細かくなく、切れ込みが少ないのが特色です。
チョコレートコスモス
チョコレートコスモスは、茶色のコスモスや黒いコスモスとも呼ばれ、その名前が示す通りチョコレート色のコスモスの種類で、花からはほんのりとチョコレートと似た甘めの匂いがします。
チョコレートコスモスは、8月～10月頃に咲き、品種の数は6種類あります。
チョコレートコスモスが日本に伝わってきたのは大正時代で、最近では栽培が普及し目にするようになってきたチョコレートコスモスの花は一重咲きで、葉がそれほど多くないのが特性で、魅惑のコスモスといったような種類とされています。
また、チョコレートコスモスの野生原種は消滅してしまいましたが、キバナコスモスとチョコレートコスモスを掛け合わせた品種でストロベリーチョコレートという赤色のコスモスの品種があります。
コスモスの色別の花言葉の意味とは？
コスモスの全体的な花言葉は、調和、乙女の純真、謙虚の意味で使われています。
これは、花名が美しいといった意味のギリシャ語から由来しているのと同じで、女性特有のしなやかな花言葉もギリシャ語のKosmos(美しい)からきているとされています。
以下に、色別のコスモスの花言葉について、まとめてみましたので紹介していきます↓↓↓
ピンク色のコスモスの花言葉
ピンク色のコスモスの花言葉には、｢乙女の純潔｣という意味が込められています。
コスモスならではのピンク色の花びらは、美しい清らかさを感じさせ、花言葉も可愛らしいその花姿にとてもピッタリです。
純潔とは清らかさを示す言葉として使われますが、｢乙女の｣と付いているので、少女が誰かを想う清らかな恋心を指し示しているのかもしれません。
また、｢乙女の純潔｣という花言葉は、淡いピンク色のコスモスの花言葉として使われており、花の色が深いピンク色になっていくほど、｢愛情｣という花言葉に変わるようです。
黄色やオレンジ色のコスモスの花言葉
黄色やオレンジ色のコスモスの花言葉には、｢野生的な美しさ、自然美、幼い恋心｣という意味が込められています。
黄色のコスモスは、実際には品種を改良したことにより作り出された人工の花で、くっきりとした黄色やオレンジのような色のキバナコスモスとは、同じキク科のコスモス属で原産国も同一とされていますが、どうやら種子が異なるようです。
繊細そうなイメージのコスモスと比較して、野生的な魅力に惹きつけられるキバナコスモスは、確かにコスモスと比べて夏季の暑さに強くて、繁殖力が活発なため、花言葉の野性的な美しさというのも野草的なイメージからくると言われてます。
また、黄色いコスモスの花言葉を見てみると、｢野生的な美しさや自然美｣以外にも｢幼い恋心｣というような花言葉が並んでいますが、黄色のコスモスをよく観察してみるとすごく愛らしく、さほど華やか過ぎでもなくシンプルなくらいのお花ではないでしょうか。
赤色や紫色のコスモスの花言葉
赤色や紫色のコスモスの花言葉には、｢乙女の愛情、調和｣という意味が込められています。
赤色のコスモスというと、それほど印象はないかもしれませんが、深い赤と似たような色の赤色のコスモスも魅力的です。
しっかりとした赤色や紫色のコスモスは、愛情を印象づけ、赤は力強くて熱意を呼び覚ましてくれる、情熱の色を表しています。
また、赤色のコスモスには乙女の愛情といった意味もあるので、純粋な乙女の清らかな愛が、調和を持続させてくれるといったような意味になるのかもしれません。
白色のコスモスの花言葉
白色のコスモスの花言葉には、｢優美、美麗、純潔」という意味が込められています。
何の色にも染まらない純真さと、凛とした麗しさを感じさせるビジュアルで、濁りのない純白なコスモスにふさわしい花言葉です。
白いコスモスの花はこれこそが｢乙女の純潔｣という花言葉がピッタリの花姿で、｢美麗｣で｢優美｣という酔いしれるほどのフレッシュな乙女の姿が思い浮かぶような気がします。
白いコスモスの花束をプレゼントされたら、女性の方は大いに喜ぶものなのではないでしょうか。
黒色のコスモスの花言葉
黒色のコスモスの花言葉には、｢恋の終わり、恋の思い出、移り変わらぬ気持ち｣という意味が込められています。
黒色のコスモスはチョコレートコスモスという風にも呼ばれており、チョコレートを感じさせるような匂いと色合いをしている、上品な花の色をしています。
黒いコスモスにはコスモスの色において、ただ一つだけ悲しさをイメージさせる花言葉が付けられているのは、原種のチョコレートコスモスは野生では絶滅したと考えられているためか、チョコレートの苦味を感じさせるためか、闇のように重苦しく静かな花の姿をしているためなのかと言われています。
しかしながら、｢恋の終わり｣は新たな恋のスタートをイメージさせ、｢恋の思い出｣は心に秘めて大事にしたいものであり、｢移り変わらぬ気持ち｣も心の内の力強さを含ませたものです。
黒色のコスモスはプレゼント贈り物としてはあまり適しませんが、チョコレートコスモスの色は非常に深みがありアレンジメントとしては評判のいい花なので、自分自身の心の中に寄り添うような気持ちの時に自分の部屋に飾ったりしてみると、安らぎアイテムの一つになることもあるでしょう。
コスモスはどんな花！？コスモスの種類と色別の花言葉の意味！のまとめ
コスモスの花の種類やコスモスの花言葉の参考になりましたでしょうか？
秋の代表的な花の一つであるコスモスは、見た感じも愛らしい花ですが、種類を見分けたい時には、葉をチェックする方法が最も明らかかもしれません。
色合いに応じて花言葉は個々に異なる意味になりますが、いずれの色のコスモスの花言葉もそれぞれの花姿や形に当てはまりますよね。
コスモスの花言葉を知った上で、コスモス畑を観に行くと、なおさら楽しいかもしれないですね。
コスモス畑のスポットについて知りたい人は、以下の記事も合わせて見てみてください↓↓↓
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また、コスモスは非常に強くて育てやすい花ということもあって、ガーデニングが初めての方でも人気のある花なので、初心者の人はチャレンジしやすい花ではないでしょうか。
それほどアピールをしすぎることのないコスモスの愛らしい花を好む人も多く、いっぱいのコスモスオンリーの花束をもらったりした時には間違いなく喜ばれることでしょう。
コスモスの花束に花言葉をプラスして、あなたにとって大切な人へプレゼントしてみてはいかがでしょうか。