文化の日

文化の日はどんな日!?文化の日の由来や意味とは?

投稿日:2018年10月7日 更新日:

文化の日はどんな日!?文化の日の由来や意味とは?

11月に入るとすぐに訪れる祝日に文化の日がありますが、いったい文化の日とは何であるか、どうして文化の日と言われているのかご存知でしょうか?

国民の祝日とされる文化の日の由来や意味など、良く知っている人のほうが少ないのではないかと思います。

この記事では、文化の日の祝日について由来や意味などを解説していきます。

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文化の日とは?

文化の日とは?

文化の日とは、「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」であると、法律としては定義されています。

ちなみに、文化の日は英語ではCulture Dayと言い、Culture(カルチャー)とは文化や教養、洗練などを意味しているよ!
 

文化の日の由来

文化の日として指定されている11月3日は、日本国憲法が公布された日になっており、この日本国憲法は平和と文化に重きをおいたものであることにより、文化の日というかたちで国民の祝日に定められたのです。

なお、日本国憲法が施行されたのが5月3日で、それを記念して定められた祝日が「憲法記念日」となっています!
 

わかりやすく言うと、1946年(昭和21年)11月3日に日本国憲法が公布され、翌年の1947年(昭和22年)5月3日に日本国憲法が施行し、国民の祝日として憲法記念日が定められ、その後1948年(昭和23年)11月3日に正式に文化の日が定められたという流れです。

以下は、文化の日と憲法記念日の違いを簡単に説明したものです↓↓↓

  • 日本国憲法が「公布(国民に対してこういった法律が成立したと公表すること)」された日を由来とする祝日になっているのが文化の日です。
  • 日本国憲法が「施行(予定通りに実行されて効力を持つこと)」された日を由来とする祝日になっているのが憲法記念日です。

 

今となっては11月3日は文化の日として根付いていますが、実は文化の日は終戦後に制定された祝日ということで、なにか特別な想いが込められているような気がしますね。

とは言うものの、11月3日はそれよりも前々から「明治節」という祝日となっていたようです。

かつての日本では、以下のように四大節という四つの祝日があったそうなので、参考までにまとめました↓↓↓

  • 四方節:1月1日(元旦を指す)
  • 紀元節:2月11日(初代天皇である神武天皇の即位日)
  • 明治節:11月3日(明治天皇の誕生日)
  • 天長節:その時代における天皇誕生日

 

文化の日の本来の意味である明治節

11月3日は元来、上記でも少し触れましたが、明治天皇のお誕生日であった「明治節」という名の祝日になっていました。

明治節という祝日に制定された背景には、明治天皇がお亡くなりになった後、明治天皇のお誕生日であった11月3日を祝日にしたいという国民の想いや声が極めて多かったためとされています。

しかしながら、日本が第二次世界大戦で敗戦後、GHQ(日本で占領政策を実施したアメリカが中心となった連合国軍機関)は日本の弱体化を狙って、天皇や神道と関連するものを余すことなく取り除こうと企んでいました。

その後、GHQによって明治節も撤廃されてしまいましたが、日本政府は明治天皇の明治節は何としても残したいというような考えがあったので、意図して日本国憲法の公布を11月3日にし、その日を祝日に制定したのだそうです。

すなわち、文化の日の意味として形式的には日本国憲法の公布日を祝ったものとなっていますが、本来の意味としては明治節の考えからきているものだったのです。

このように、憲法と文化は一見すると繋がりが無いように思われる人も多いかと思いますが、基本的人権や戦争放棄を宣言した日本国憲法は、平和と文化を最も重要視しています。

この日本国憲法公布を記念して「平和への意思を基盤とする文化を発展させ拡大させよう」という考えで、11月3日が「明治節」から「文化の日」となったのです。

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文化の日を簡単に子どもに説明するには?

上記で述べたような文化の日の由来や意味は、子どもに教える際には少々難しい内容になっていますので、子供向けに簡単に文化の日を説明するときには、以下を参考にしてみてください。

ねぇねぇ、文化の日っていつなの?
文化の日はね、11月3日と決まってて、国のルールである憲法がみんなに知らされた日なのよ!
国のルールって、どういうの?
国のルールの中で主な考え方があって「平和と自由、文化を大切にしましょう」というもので、毎年このような想いを大事にする記念日を作りましょうということで、文化の日が生まれたのよ!
なるほど~。ところで文化の日って、何をする日なの?
文化の日はね、絵を描いたり、筆で字を描いたり、毎日の生活を便利にするために発明をした人の伝記を読んだり、みんなが笑顔になれるような絵を描いた人の作品を見に行ったり、文化や芸術と言われるものに触れてみる日なのよ!
そうなんだ~。だから祝日にして文化に触れられる機会を作ってるんだね!
そうだね!文化の日は、芸術やアートというような文化活動やスポーツをみんなに興味を持ってチャレンジしてほしいっていう想いから考えられた祝日なのよ!
文化の日って色んな想いが込められてるんだね!
そうね、文化の日の背景には、みんなに「もっと文化に接してほしいな~もっと興味を持ってほしいな~」という国の想いが込められているのよね!
じゃあ、文化の日は国の想いに答えるために色々と文化に触れないとだね!
だから、文化の日には博物館や美術館が無料で使えるようになったり、日本の色々な所で文化に関するイベントが開かれているのよ!
 

このような感じで、もし子どもに質問され説明する際は、上記のやり取りをイメージしながら参考にしてもらえればと思います。

また、文化の日に博物館や美術館が無料で開放されるオススメの無料施設を知りたい人は、以下の記事も合わせて見てみてください↓↓↓
>>文化の日はどう過ごす!?東京でオススメの無料施設6選!
 

文化の日の最大のイベントとは?

文化の日の最大のイベントと言うと、皇居で行われる文化勲章の親授式です。

文化勲章の親授式は1937年(昭和12年)から始まっており、文化の発展と日本の技術に深く貢献した人々へ授与される賞は例年注目を浴び、長きに渡り伝統のあるセレモニーだと言えます。

世界的に有名な音楽指揮者の小澤征爾(せいじ)氏や、建築家の安藤忠雄氏も文化勲章を受賞されています。

また、文化庁が主催している芸術祭も11月3日に開催され、それ以外にも文化の日にちなんで、全国各地では文化関連のイベントが多く催されています。

日本各地の博物館や美術館を始めとした文化施設が無料にて開放されるようですので、これを機にあらためて日本の文化に接してみてはいかがでしょうか。

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文化の日はどんな日?文化の日の由来や意味とはのまとめ

文化の日がどんな日なのか、どのように始まったのか参考になりましたでしょうか?

文化の日は単なる祝日ではなく、日本においては格別な日だったということや、日本の憲法が世の中に知らされた極めて大切な日であり、日本の自由と平和を愛し、文化を称賛する日だったとは奥が深いですね。

文化の日には芸術のイベントや文化祭などが多く開かれるので、平和に感謝しながら芸術の秋を堪能するのも良いかもしれないです。

また、季節を感じながら、秋の味覚であるキノコや栗、さつまいもなどを使った行事食を味わってみてはいかがでしょうか。




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