離乳食中期はいつから始めて、食材はどれくらいの固さや量をあげるのかご存知でしょうか?
離乳食を始めて2ヶ月くらい経った離乳食中期になってくると、ママはペースが掴めてきたり、赤ちゃんも徐々に上手く食べられるようになってくる頃でしょう。
この記事では、離乳食中期はいつからなのか、食材の固さや量の目安について解説していきます。
記事の内容
離乳食中期(生後7~8ヶ月)とはどんな時期?
一人で座れる
生後7~8ヶ月くらいの赤ちゃんは、寝返りができたと思ったら、今度はいつの間にか一人で座れるようになったり、心身ともに成長のスピードが早いものです。
なかでも、一人で座れるようになってくると、離乳食の時も赤ちゃんを抱っこしながら食べさせることなく、赤ちゃん用の椅子に座らせて食べられれば、ママもだいぶ楽になりますよね。
しっかりと腰が据わって、おすわりができると、離乳食を食べる際にあごにしっかりと力を入れることが出来るようになるので、赤ちゃんも食べやすくなるなど、一人で座れるメリットは大きいです。
活発に動き始める
生後7~8ヶ月くらいになると、おすわりのみならず、ハイハイもできるようになってくる赤ちゃんも多くなる時期です。
ハイハイが出来るようになってくると、行動範囲も広がって自分の好きな場所へ行けるようになり、より一層活発に動き始めます。
そうなると、赤ちゃんは落ちているものなど身近にあるものを何でも口に入れてしまいがちなので、赤ちゃんの口に入ってしまいそうな小さいものは高いところに置いておくなど、手が届かないようにしておく必要があります。
さらに、様々なものに興味を示しだすと、離乳食中にも気が散ってしまい、集中して食べられなくなってしまう場合もあるため、赤ちゃんの好きなおもちゃやテレビなどは目に入らないような環境を作ることも大切になってきます。
前歯が生え始める
生後7~8ヶ月あたりになってくると、歯が生えてくる赤ちゃんが多くなってきます。
歯が生え始める順番としては、下の前歯が2本、上の前歯が2本と続き、歯が生え始めてくるとよだれの量が増えてきたり、歯茎がかゆくなってきておもちゃを噛んだりすることも増えてきます。
ただ、歯が生えてきてもしばらくは歯で離乳食を噛み砕くことは困難で、いきなり食材の固さを変えても食べなくなってしまうので、気をつけなければなりません。
さらに、段々と自己主張も出てくるようになるため、好き嫌いもはっきりとしてくるようになります。
離乳食中期はいつから?
離乳食中期の時期
離乳食中期は、離乳食をスタートして2ヶ月経った頃の生後7~8ヶ月辺りの時期です。
離乳食初期のゴックン期が終わり、徐々に離乳食も上手に飲み込めるようになってきて、離乳食中期であるモグモグ期では今まで前後にしか動かせなかった舌を上下に動かして、舌と上あごで粒状の食べ物を潰す食べ方を練習し、食事が楽しくなってくる時期でもあります。
離乳食中期へ進むタイミングとしては、離乳食初期であげていたペースト状の滑らかにすり潰した離乳食を口に入れてもむせることなく上手く飲み込めたらが良いでしょう。
さらに、1日2回の離乳食という生活のリズムが出来てきているということも、離乳食中期に進む上での判断材料の一つになります。
生後6ヶ月頃から2回食にしている場合には、毎日同じくらいの時間帯に離乳食を食べられるようにしていくと良いですね。
ただ、離乳食の進み具合はそれぞれ個人差があると思いますので、離乳食中期に進む月齢は目安として参考にしてみてください。
生後7~8ヶ月くらいの栄養は、まだ母乳やミルクから取っている頃ですので、初期の離乳食をあまり食べられていない状況の場合に焦って進めると、赤ちゃんに負担をかけてしまうことにもなります。
ですので、赤ちゃんが色んな食材に興味を持って食べることの楽しさを学べるように、ママはゆとりを持って赤ちゃんのペースに合わせてあげることが大切ですね。
離乳食中期へ移行する際のチェックポイント
以下に、離乳食中期へ移行する際のチェックポイントをまとめてみました↓↓↓
- 2回食の離乳食を嫌がることなく嬉しそうに食べていること
- ヨーグルトのような滑らかな固さにしたペースト状のものを口を閉じて上手く飲み込めていること
- 水分を少なくした離乳食でもモゴモゴと口を動かして食べていること
- 1回で食べる分量が主食とおかず含めて子供茶碗の半分以上はあること
離乳食中期のポイントとは?
生活リズムを整えること
離乳食中期の頃から1日2回の食事をして、生活リズムを整えていくことがポイントとなります。
家族の食事を作るとき、味付けをする前に赤ちゃん分を取っておいて離乳食としてあげる家庭もあるみたいですね。
離乳食中期の時期になると、一人で座れるようになってくる赤ちゃんも多いので、家族で一緒に食卓を囲んで楽しい食事時間を過ごし、生活のリズムを整えていってあげると良いのではないでしょうか。
調味料を使った味付けはしないこと
離乳食中期では、赤ちゃんの腎臓機能がまだ発達していないので、塩分を多く含んでいる調味料で味付けはしないことがポイントとなります。
離乳食初期の頃は、一つの食材のみの離乳食でしたが、離乳食中期になってくると食材を混ぜてあげることもできるので、食材が混ざり合うことによる味の変化や旨みが出て、様々な食材を味わうことによって離乳食を楽しめるようにしてあげたいですね。
さらに、食材本来の旨みだけでなく、昆布やかつお節から取ったダシや野菜スープなども使うと、より旨みが増してまろやかさが出るので美味しくなります。
また、離乳食中期になってくると中だるみをしてしまう頃でもあるため、味付けはせずにしっかりとダシを取ることで離乳食のマンネリ化も防げて、赤ちゃんも美味しく食べれるのではないでしょうか。
アレルギーや食中毒に注意すること
離乳食中期になってくると、食べられる食材が増える一方でアレルギーや食中毒に注意することがポイントとなります。
離乳食中期では、最も多い食物アレルギー品目である小麦製品や、アレルギーが心配される食品の一つでもある卵を食べられるようになるので、新しくチャレンジする場合には絶対にスプーン1杯から始めて、注意しながらあげることが大切です。
特に、卵のアレルギー成分は白身に多く含まれているため、初めて卵をあげる際には少量の黄身をあげてみて大丈夫そうだったら白身をあげるという順番で試してみます。
さらに、卵にはサルモネラ菌が多くて、食中毒の危険性もあるので、しっかりと火を通すことと、卵の殻にもたくさんの菌が付いているため、卵に触れたらすぐに手を洗うことを心掛けてください。
もし、ほんの少しでもアレルギー反応のような症状が出てしまった際には、自分で判断しないで小児科を受診することをおすすめします。
食べなくなったり便通が悪くなっても過剰に心配しないこと
離乳食中期くらいになると、あまり離乳食を食べたがらなくなったり、便通が悪くなって離乳食を少し控えめにしてみたりしても、それほど心配することはないということがポイントとなります。
赤ちゃんそれぞれのペースで離乳食を食べる量も増えていくはずですし、一番大切なのはママがゆったりとした気持ちで赤ちゃんと向き合うことですよね。
ちなみに、便通が悪くなる原因としては、今まで母乳やミルクが中心だった生活から離乳食を食べるようになり、食べ物を体内に取り入れることによる腸の動きの変化や、母乳やミルクが少なくなったことによる水分不足が考えられます。
便通が悪くなる赤ちゃんの多くは、特に水分が不足していることが原因だと思われるので、赤ちゃん用に薄めた麦茶や湯冷ましなどを積極的に飲ませてあげて、少し様子を見ると良いですね。
もし、それでも便が出ない日が5日間以上続いている際には、小児科へ受診して相談してみることをおすすめします。
バランス良く味覚を育てていくこと
離乳食中期になって色んな食材が増えてきたら、メニューを考える際には炭水化物やタンパク質、ビタミン類などバランス良く食材を使って、調理方法も変えてみたりして赤ちゃんの味覚を育てていくことがポイントとなります
個人差は出てきますが、離乳食中期頃には食べる量も増えてきて、1日に摂取する栄養素のうち10%~30%程を離乳食から取るようになります。
ですので、炭水化物にタンパク質性の食品や野菜果物など様々な食材を組み合わせることによって、色んな味や舌触りなどを体験して、変化を楽しみながら味覚を育ててあげると良いですね。
せっかく食べられる食材が増えてくるので、たくさんの食材を使ってバリエーションを持たせ、赤ちゃんが好んで食べられる物の幅を広げてあげられるのではないでしょうか。
スプーンや食器に興味津々なら積極的に持たせてあげること
離乳食中期に入ってスプーンやフォークに興味を持ち始めたら、積極的に赤ちゃん自身で持つ練習をさせてあげることがポイントとなります。
もちろん、始めから上手く持てないので、こぼしたり落としたりは当たり前ですが、その時には怖い顔をしたり怒らないように気を付けましょう。
ですので、こぼしたり汚してもいいように、しっかりと食事用のエプロンをしたり、洋服の袖をまくっておいたり、床には新聞やビニールシートを敷くなど対策をしておくと良いですね。
汚くなると後片付けも大変なので、どうしても嫌な顔をしてしまいがちですが、出来る限り心を広く持って笑顔で赤ちゃんと向き合って、食事嫌いにならないように心掛けることが大切になってくるのではないでしょうか。
離乳食中期のスケジュールと食材の固さや量の目安とは?
離乳食中期のスケジュール
離乳食中期のスケジュールとしては、1日2回食に増やし、2回ともほぼ同じ量の食事にすると良いです。
離乳食の時間帯の目安は、午前に1回と午後は18時頃までに1回として、1回目と2回目の間隔は3時間~4時間程空けて、だいたい毎日同じような時間にあげられるように心掛けると良いですね。
徐々に離乳食の量が増えてくると、必然的に母乳やミルクの量が減ってくると思いますが、まだまだ母乳を欲しがる場合には授乳リズムに合わせて、欲しがるだけあげても問題ないです。
また、離乳食の食べむらがある場合もありますが、そこまで気にせず赤ちゃんそれぞれに必要な量を食べたがっているというように考え、気持ちを楽に持てると良いのではないでしょうか。
離乳食中期の食材の固さ
離乳食中期の食材の固さとしては、粒や形をちょっと残した大きさにして、舌や歯茎でつぶせるくらいの固さから始めて、慣れてきたらプリンや絹ごし豆腐ほどの固さを目安にすると良いです。
生後7~8ヶ月くらいになった赤ちゃんは、舌で上あごに離乳食を押し付けてつぶすことによって、食べ物を上手に飲み込む練習をするようになります。
とは言え、固すぎるとまだつぶせなくて、丸呑みしてしまう可能性もあり、逆に柔らかくしすぎてもつぶす練習にもならなくなってしまうので、難しいところですよね。
また、離乳食初期に食べていた10倍粥も、中期へと進む時にはちょっと水分を少なくして、舌でつぶせるくらいの食感を残した7倍粥へステップアップしていけるようにします。
さらに、食材の形が崩れるくらいよく煮込んでいればつぶさずにあげても問題なく、パサパサして食べにくいような食材に関しては片栗粉を水で溶いてとろみをつけてみたりと、工夫次第で赤ちゃんも喜んで食べてくれるのではないでしょうか。
離乳食中期の食事量
炭水化物の量
1食分の炭水化物の量の目安は、以下の通りです↓↓↓
- おかゆ:50g~80g
- 食パン:30g~40g
- コーンフレーク:7g~10g
ビタミン類やタンパク質の量
1食分のビタミン類やタンパク質の量の目安は、以下の通りです↓↓↓
- ビタミン類:20g~30g
- 魚や肉:10g~15g
- 豆腐:30g~40g
- 乳製品:50g~70g
- 卵黄:1個(全卵:1/3個)
離乳食中期はいつから!?食材の固さや量の目安とは?のまとめ
離乳食中期はいつからなのか、食材の固さや量の目安とポイントについて参考になりましたでしょうか?
離乳食の時期や量に関しては、基本的に目安としてですので、それぞれ子供の様子を見ながら、焦ることなく状況に応じてゆっくりと成長を見守りたいものですね。
また、離乳食中期くらいになると、離乳食から摂取できる栄養も増えてくる反面、メニューがマンネリ化してきたりと赤ちゃんが離乳食を食べなくなってくる時期でもあります。
ですので、アレルギーや食中毒に注意しながら、食材の種類を増やして幅を広げ、様々な味や食感を楽しみながら食事できるように、工夫をしていくことを心掛けることが大切になってきます。